中国では、新型コロナの流行はピークアウトしたと思われる。これは先週WHOの報告書も明らかにした通りだが、科学者の論文でも同じ結果が出ている。

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これによると中国全土ではコロナの発症は1月25日ごろがピークで、それが検査でわかったのは2月4日がピークである。日本ではこれから1ヶ月ぐらい遅れて国内の感染が見つかったので、今週あたりがピークかもしれない。

日本ではPCR検査が遅れているのが患者の増えない原因といわれていたが、検査の件数は今週から急増した。検査された人数は3月3日までの累計1855名から、きょうは5690名と3倍になったが、陽性は253名から269名に増えただけだった(東洋経済オンライン)。

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これは素直に考えると、日本で陽性の患者が増えない原因はPCR検査がボトルネックになっているためではなく、もともと感染者が少ないからだとみることができる。地域別でも北海道が76名と突出しており、中国・四国にはほとんど感染者がいない。これは全土に感染が広がった中国との大きな違いである。

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