韓国 内なる分断: 葛藤する政治、疲弊する国民 (平凡社新書)
韓国に対する半導体材料の優遇措置解除が閣議決定された矢先に、あいちトリエンナーレでは慰安婦像をめぐる騒ぎが持ち上がった。 韓国は日本にとって政治的にも経済的にも重要な国ではないが、いつもネタを供給してくれる貴重な国だ。

普通は旧植民地と旧宗主国は仲よくなるものだが、韓国の軍事政権が「日帝に対する独立戦争に勝利した」という建国神話をつくったため、歴史がねじれてきた。1970年代までは北朝鮮が朝鮮半島の優等生であり、韓国は腐敗した軍事政権の国とみられていた。 朴正熙のような独裁者に対して民主勢力が戦い、政権は彼らを「北のスパイ」として摘発したが、日本の革新勢力は民主化運動を支援した。

この構図が民主化後も残っている。政治的には日本と同じ西側だが、民族的には北朝鮮と同じだという分断国家に特有のねじれが、保守派と左派の南南葛藤を生んだ。保守派は朴槿恵大統領のように軍事政権や「親日」の系統を引き、アメリカや日本と友好関係を保とうとするのに対して、金大中大統領から文在寅大統領に至る左派には北朝鮮の工作員が入り込み、「反日」を前面に出す。

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