日銀が金融政策決定会合で長期金利の上限を引き上げたことを受けて、きのうは長期金利が0.12%まで上がり、きょうの寄り付きは0.145%で始まった。日銀が長期金利の変動幅を「経済・物価情勢等に応じて上下にある程度変動しうるもの」とし、0.2%程度まで容認したと市場が見たためだ。

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2016年から始まった「イールドカーブ・コントロール」で、日銀は長短金利をコントロールする方針を打ち出した。普通の金融政策では短期金利(政策金利)をコントロールするが、長期金利まで中央銀行がコントロールするのは異例である。今回の措置は、それを緩和して「出口」をさぐったものだろう。

しかし長期金利をコントロールできるというのは錯覚だ。日銀が無理に相場を支えると、変化のマグマが貯まって、投機筋が売り崩すチャンスになる。そのうち相場が暴落すると、日銀にも市中銀行にも評価損が出る。もし日銀が債務超過になると、一般会計からの支出が必要だ。政府と日銀のバランスシートを統合して「総力戦」でのぞまないと、危機は乗り切れない。

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