国体論 菊と星条旗 (集英社新書)
本書の内容は、私が資源ゴミに出した『永続敗戦論』の「対米従属論」を繰り返しているだけで、語るに足りない(リンクは張ってない)。日本が安保条約でアメリカの属国になったというのは、50年代から自民党も左翼もいってきた話だ。本書の唯一の新味はそれを「戦後の国体」という言葉で語っていることだが、これは篠田英朗氏の次の記述とまったく同じだ。
憲法は誰が制定したのか?という伝統的な問いは、自衛権は誰が行使するのか?という現代的な問いと直結している。その答えは、「表」側では「国民」である。「裏」側では「アメリカ(とともに)」または「日米安保体制」という「戦後日本の国体」であろう。(『集団的自衛権の思想史』p.61)
これが本書の要旨だといってもよいが、篠田氏の本は2016年7月であり、著者がそれを知らないはずはない。ところが本書では、篠田氏の名前は一度も言及されていない。これは学術論文なら「盗用」として職を失うレベルだ。それ以外に本書の中身は何もなく、ひたすら「反アベ」のアジテーションが繰り返される。

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