7月16日に日米原子力協定の30年の期限が来る。日本の電力会社が保有しているプルトニウム約47トンは最近ほとんど増えていないが、原発が再稼動すると使用ずみ核燃料は増えるので、日米原子力協定でアメリカの要求する「プルトニウム削減」を実現するには、プルサーマル原子炉を動かす必要がある。

ところが今まで原子力規制委員会が設置変更許可を出したプルサーマル炉は4基だけ。そのうち2基で年間1トンしかプルトニウムを消費できない。プルサーマルは他に4基あり、フルMOXの大間原発が動けば年間1.1トン消費できるが、すべて動いても合計5トンにもならない。

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他方で、六ヶ所村の再処理工場が動くと最大で年間8トンのプルトニウムができるので、プルトニウムは増えてしまう。対応策はプルサーマルを増設するしかないが、大間の運転も見通せない状況で、これから新しい原子炉を建設することは不可能だ。つまりプルサーマルだけでは、日米原子力協定の「利用目的のないプルトニウムはもたない」という約束は守れないのだ。

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