カンヌ映画祭でパルムドールを取った是枝裕和監督が、韓国の中央日報で日本の「国粋主義」を指弾し、「アジア近隣諸国に申し訳ない気持ちだ。日本もドイツのように謝らなければならない」と語っている。韓国メディアへの社交辞令かもしれないが、こういう気持ちが護憲派の根っ子にはあるのだろう。

日本軍がアジアで非人道的な戦争をやったことは事実だが、それはナチスのやったホロコーストとは違う。非人道的という点では、大英帝国がインドを数百年にわたって植民地支配し、新大陸に1500万人の黒人奴隷を「輸出」した残虐行為のほうがはるかに大規模だ。

しかしイギリスは、旧植民地に一度も謝罪したことはない。1928年の不戦条約まで、戦争も植民地支配も違法ではなかったからだ。日本も1910年の韓国併合を謝罪する必要はない(現に日本政府は謝罪していない)。1931年の満州事変以降は明らかに国際法違反だが、それは東京裁判で決着ずみである。

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