規制改革推進会議の放送改革案が(まだ答申が出てもいないのに)話題を呼んでいるが、本質的な問題は日本の映像産業がここまでだめになったのはなぜかということだ。

1950年代の日本映画は、世界でも最高水準だった。黒沢明はスティーブン・スピルバーグなどのハリウッド映画に影響を与え、溝口健二はジャン=リュック・ゴダールなどのヌーベル・バーグの手本となったが、60年代以降の映画産業は質量ともに衰退の一途をたどった。年間入場者数は1958 年の約11億人をピークに減少し、最近では全盛期の2割にも満たない。

一般には、映画の没落はテレビの登場による不可避な運命だったと考えられているが、米国では映画産業はその後も発展した。関連産業もあわせた娯楽産業の国内総生産は電機産業や自動車産業と肩を並べ、米国の最大の輸出産業となっている。何がこのような大きな違いをもたらしたのだろうか?

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