キャプチャ

きのう経済財政諮問会議に提出された「中長期の経済財政に関する試算」では、名目成長率3%以上の「成長実現ケース」でもプライマリーバランス(PB)の黒字化は2027年、2%以下の「ベースラインケース」では見通せる将来に実現不可能という見通しが出た。

これについて昨年はPB黒字化に言及しなかった安倍首相は、今回は「この夏までに基礎的財政収支の黒字化の達成時期と、その裏付けとなる具体的な計画を決定する必要がある」と述べた。PB黒字化を放棄したわけではないようだが、それは不可能だ。

この図の左側でも明らかなように、実質成長率はリーマンショックのあと大きくマイナスに振れ、財政赤字も激増した。2017年以降にPB赤字が改善したのは景気回復のおかげだが、それがあと10年も単調に続くことは考えられない。「2025年問題」も織り込まれていないように見えるので、ベースラインより下に外れるおそれが強い。

続きは1月29日(月)朝7時に配信する池田信夫ブログマガジンでどうぞ。