マスコミは報じないが、規制改革推進会議で電波の問題が進捗している。この話は「オークション対既得権」という図式になりがちだが、電波の有効利用とオークションは同義ではない。電波は共用できる公共財なので、オークションで免許を売却して特定の業者が帯域を独占するより、免許なしで無線LAN(Wi-Fi)に割り当てるほうがはるかに効率がいいのだ。

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これは私が昔使った図だが、高価な基地局を使う携帯電話より、カード1枚数千円の無線LANのほうがはるかに高速な通信を実現できる。携帯電話は通信が始まってから終わるまで1つのチャンネルを占有するので、図1のように道路(帯域)の1つの車線(チャンネル)をドライバーに「貸し切り」にするようなものだ。1つ1つの車線は狭くなるので、自転車ぐらいしか走れない。

これに対して無線LANは図2のように車線は一般に開放し、車(データ)は空いている車線を走る。この方式だと、同じ道路の幅でも、空いていればどんな大きな車がどんなスピードで走ってもかまわない。Wi-Fiは広い帯域を多くの無線機で共有することによって、携帯電話よりはるかに効率の高い通信を可能にしたのだ。

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