中島岳志氏のインタビュー(聞き手は江川紹子氏)は立憲民主党が「理性に対する謙虚さを持つ保守を打ち出しつつ、セーフティーネットを構築していこうというリベラル」だという応援演説だが、おもしろいのは(江川氏の描いた)次の図である。

キャプチャ


中島氏によると「リベラルは、個人の内面の問題について国家が踏み込まないのが基本。その反対語は保守ではなく、パターナルです。権威主義ですね」という。彼は大学でもこう教えているのだろうか。学生から「先生、paternalというのは意味が違うんじゃないでしょうか」という質問は出なかったのだろうか。これは「父親の」とか「父系の」という意味であり、「権威主義の」という意味はない。それはpaternalisticという別の言葉である。

まぁそれは大した問題ではない。本質的に間違っているのは、彼の「自民党政権は、権威主義的でかつ小さな政府です。90年代以降の改革によって、日本はすでに小さすぎる政府になっています」という話だ。確かに租税負担率は26.1%とアメリカに次いで低いが、それは日本政府が「小さすぎる」からではない。社会保険料や財政赤字などの「見えない税」が大きいからだ。そしてそれは今後10年で激増し、日本は世界でもっともpaternalisticな国になるのだ。

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