昨夜の言論アリーナ(放送事故で申し訳ありません)でも話したことだが、今回の総選挙は55年体制への先祖返りになるだろう。かつて社会党は、国会の1/4前後の議席をもって自民党の憲法改正を阻止する力があったが、立憲民主党はたかだが50議席で、万年野党以外の何者にもなれない「劣化社会党」である。

自民党が農村部で圧倒的に強かったときは、それに対抗する理念は社会主義だった。野党を支持した人々の動機は明らかな貧しさであり、後進国の日本で労働者が豊かになる道は公平な再分配しかないと知識人は考えた。農村から都会に入ってきたサラリーマンも美濃部都政などの革新自治体を支持し、朝日新聞などのマスコミも一貫して社会党支持だった。

それは1960年代までは一定の説得力をもったが、労働者が豊かになると、大企業では資本家の分け前を増やしてもらう同盟系の「第二組合」が増え、民社党が都市部では一定の勢力をもつようになった。先進国の社会主義政党はこういう社民になるのが普通だが、日本はならなかった。「平和憲法」という社会主義の代用品があったからだ。

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