異次元緩和に「出口」なし! 日銀危機に備えよ (PHPビジネス新書)
日銀が財政ファイナンスで国債を買い支えたため、財政危機は「日銀危機」になった。マネタリーベースを毎年80兆円増やすというペースも60兆円程度に落ち、長期金利もゼロ%ちょうどをつけたので、このあとは上がるしかない。

これについて著者が今年6月に参議院の財政金融委員会で「金利上昇で日銀の評価損はどれぐらい出るのか」と質問したところ、岩田副総裁は次のように答弁した。
  • 1%上昇:24.6兆円
  • 2%上昇:44.6兆円
  • 5%上昇:88.3兆円
日銀は今は14兆円の評価益を計上しており、自己資本も6兆円ある。長期的には金利収入が増加するので、1%上昇ぐらいまでは耐えられる可能性があるが、問題は民間銀行だ。本書にはその話が抜けているが、IMFは地方銀行の過剰な不動産融資に警告している。

著者は昔から「財政破綻でハイパーインフレになる」といい続け、オオカミ少年ならぬ「オオカミ老人」といわれているらしいが、そういう「ハードランディング」は本当に起こるのだろうか?

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