Kihei_Maekawa_cropped_2_Kihei_Maekawa_20160607今週のアゴラジオは、私も飛び入りで参加して、文科省の騒動を霞ヶ関の中の人の立場で考えてみた。前川喜平氏の話で違和感があるのは「政権の暴走に現場が歯止めをかける」という話だ。彼は政権の決めたことを執行する立場のトップだったので、企業でいえば事業本部長のようなものだ。それが社長に「面従腹背」していたら、ビジネスは成り立たない。

前川氏は歌舞伎町の風俗店でも「女性の貧困問題を現場で調査」していたらしいが、こういう「現場主義」が政治や経営を混乱させる元凶だ。内閣が考えるのはどの均衡を選ぶかという大きな意思決定で、各省の役人が考えるのは、その中で最善をつくす小さな最適化である。

ところが霞ヶ関では、各省の中間管理職が大きな意思決定を行い、閣議はそれを持ち寄って事後承認するだけだ。これは大企業の役員会が各事業本部長の合議体になっているのと似ているが、指揮系統が不明瞭なので同じ問題を各段階で果てしなく議論し、全員一致できない問題は先送りする。

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