「いつも強気の黒田日銀総裁が、このごろ弱気になってきた」という日経新聞の記事は、ちょっとおもしろい(「Jカーブ効果」という言葉は誤用だが)。黒田総裁の「教科書には為替が下がると輸出が増えると書いてある。しかし日本では、円安でも輸出は大幅に増えなかった」という話は重要である。

3年前の言論アリーナでもいったように、黒田総裁の目的はインフレ目標ではなく、円安誘導だったと思われる。それも複数均衡に陥っている場合、サプライズで悪い均衡を脱却しようというものだ。これは標準的なマクロ経済学の教科書には書いてないが、彼のよく引用する"New Keynesian Economics"には出てくる。

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