きのうのアゴラこども版の記事は「免許による業務独占は非効率だ」という当たり前の話だが、獣医のみなさんには当たり前ではなかったようだ。これが彼らにとってメリットがあるのは当然だが、問題は独占の社会的コストである。これを具体的な金額で計算するのはむずかしいが、経済学の初歩的なロジックで答が出る。

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この図はリクナビの記事から引用したものだが、経済学でおなじみの「余剰分析」だ。くわしいことはこの記事を読んでいただきたいが、簡単にいうと、業務独占で価格が上がって供給が減ると、消費者と生産者の余剰の合計は競争的な場合より小さくなる。図の三角形の「厚生の損失」が出るからだ。

つまり市場価格で評価すると、業務独占は社会的な浪費(死荷重)をもたらすが、例外的な場合にはこの死荷重より大きなメリットがあるかもしれない。それは(人間の)医師では考えられるが、そのメリットがこの社会的コストより大きいかどうかは疑問だ。

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