大学の誕生〈上〉帝国大学の時代 (中公新書)
現在の大学は、ウォーラーステインも指摘するように中世のuniversityとは無関係だ。それはuniversalとも無関係で、uniは「学生が一つの組合で職業知識を得る専門学校」という意味だったが、そのうち教師のギルドになり、中世が終わると消え去った。

19世紀のドイツでできた大学は、これを名前だけ継承した新しい教育機関で、英米の亡びかけていた神学校も、ドイツ的な教養主義に転向して生き残った。日本の高等教育は、明治初期は語学中心の専門学校の時代だったが、次第に官吏養成機関である帝国大学を中心とするドイツ型になった。

戦時体制で帝大を頂点とする大学中心の学制に変更され、ドイツ的教養主義が戦後も続いているため、日本の大学は実務的な知識をほとんど教えない。世界的に「大学バブル」が問題になり、ユニバーシティからカレッジへの転換が進んでいる。日本も明治期のように多様な専門学校を育てる必要がある。

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