きのうのVlogでは「大統領令の差し止め訴訟は、連邦最高裁で連邦政府が負けるだろう」と予想したが、予想より早く連邦政府が上訴をあきらめ、政府の敗北が確定した。この大統領令は一種の「お試し」で、トランプは別の大統領令を考えているようだ。

ただ大統領令が司法で差し止められたという事実は重い。合衆国憲法では大統領の権限は弱く、法案提出権は連邦議会にしかないが、大統領はその例外として大統領令を出すことができる。これに議会が同意しない場合は訴訟で決着をつけるが、その最終決着をつける連邦最高裁の判事は大統領が指名する。つまり

 大統領<連邦議会<連邦最高裁<大統領…

というエッシャー的な無限ループになっている。本場の「立憲主義」は、ガラパゴス憲法学者や朝日新聞の考えているほど単純ではないのだ。本当の最高権力はどこにあるのだろうか?

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