トランプ大統領がドル安を仕掛け、日銀の舵取りがむずかしくなってきた。このまま放置すると、1ドル=100円近いところまで行くのではないか。日銀が円高を防ぐのは簡単である。インフレにするのだ。それが金融政策でできないことは明らかになったが、日銀は国債を買って財政政策もやっているので、それを売ればいい。

そういう「出口」は、いずれやってくる。翁邦雄氏がいうように、現状は映画「新幹線大爆破」のように走っている新幹線の列車に爆弾が仕掛けられ、スピードが時速80km以下になると爆発する状態に近い。黒田総裁が「テーパリング」を示唆しただけで長期金利が上がり、国債を売ったら国債相場が崩壊するだろう。

シムズが来日したとき、マスコミの関心は消費税の凍結に集中したが、そんなことはどうでもいい。「物価水準=名目政府債務/国債の現在価値」だから、国債が値下がりすれば(ハイパー)インフレが起こるのだ。それは(ラムゼーの意味で)最適課税になりうる。

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