トランプ大統領の入国禁止令は世界に大混乱を巻き起こしているが、教科書的なポピュリズムである。これはラクラウのいうように記号としての「敵」を外部に作り出して民衆を団結させる、ラディカル・デモクラシーだ。その元祖はマルクスの「プロレタリア独裁」だが、それはヒトラーのホロコーストとも同じだ。

トランプの知性はマルクスとは比較にならないが、ブルジョア階級の代わりにイスラム教徒のテロを恐れる白人の感情をあおる戦術は巧妙だ。世界から非難を浴びても、国内の支持率は50%を超える。革命が成功する上で重要なのは、マルクスのような高度な理論ではなく、トランプのように大衆の憎悪をあおることなのだ。

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