item-0087明けましておめでとうございます。今年も年賀状は出さないので、ブログでまとめてごあいさつ。
門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし(一休)
このごろ知人の訃報を聞くことが増えました。日本経済も成長もインフレも起こらず、ゆっくり「安楽死」するようにみえます。こういう長期停滞は先進国に共通の現象で、人口減少の始まった日本はそのトップランナーです。
特に社会保障特別会計を合計した政府債務はGDPのほぼ5倍あり、これは向こう100年ぐらい減りませんが、日銀はすでに大規模な財政ファイナンスをやっているのに、金利も物価も上がらない。それは日本人が、日本人を信用しているからです。

敗戦や災害や石油ショックなど、日本人は危機に追い込まれると団結し、驚異的な復元力を発揮してきました。しかし1990年代以降の長期停滞はそういう目に見える現象がなく、世代間の利害も一致しません。現在世代は社会保障にただ乗りすることが合理的ですが、それよりはるかに多い将来世代は彼らの代表を選べない。

今年はトランプ大統領が出てきますが、こういう独裁者には合衆国憲法で厳重な歯止めがあります。しかし日本の「老人の独裁」には制度的な歯止めがありません。これは高齢化で表面化してきた、民主政治の本質的な欠陥です。今年はデモクラシーのあり方を考える年になるでしょう。