南スーダンのPKOに派遣された陸上自衛隊が、現地に到着した。今回は任務に「駆けつけ警護」が加えられて初めての活動だが、例によって朝日新聞は社説で反対している。「仮に政府軍と戦闘になれば、交戦権を禁じた憲法9条に反する恐れも出てくる」というが、戦闘にならなければ海外派遣は合憲なのか。「交戦権」に海外と国内の区別があるのか。

戦前の国体は天皇大権だったが、「裏の国体」は藩閥政権だった。戦後の国体は憲法9条のきれいごとだが、「裏の国体」は日米軍事同盟だ。朝日は戦前と同じく「国体護持」を主張しているが、それが裸の王様であることは誰でも知っている。欺瞞的な二重構造は戦前と同じだが、問題はなぜこんな奇妙な構造が70年も続いているのかということだ。

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