福田恆存評論集〈第3巻〉平和論にたいする疑問
11月20日は、福田恆存が1994年に死去した日だ。彼は日本の保守派の元祖のように思われているが、いま『正論』や『WiLL』などに集まっている人々とは違うモダニストである。彼にとって天皇は、近代人の内面的な「空虚を埋めるためにもちだされた偶像」にすぎない。

『中央公論』1954年12月号に掲載された「平和論の進め方についての疑問」は、もとは「平和論にたいする疑問」と題されていたが、編集部が批判を恐れてタイトルを変えた。それでも大反響を呼んだが、いま読むと、拍子抜けするほど当たり前の素朴な疑問である。

彼の論点は「平和論者は二つの世界の平和的共存を信じてゐるらしいが、どういふ根拠でそれが信じられるのか」という疑問に尽きる。ここでいう平和論者は日米同盟を拒否する全面講和論者をさすが、彼らが軍備も軍事同盟もなしで中ソと平和共存できるという根拠は何か。

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