『住友銀行秘史』はベストセラーになり、もう10万部を超えたようだ。半沢直樹を数百倍にしたような巨額の詐欺事件を当事者が実名入りで書いたドキュメントとしても貴重だが、マスコミを使った情報戦もおもしろい。著者の国重さんは日経の大塚さんを利用して問題を表に出したのだが、90年5月に彼が最初に書いたときは、日経もリスクを恐れて地味な記事にしたので、他社は追いかけなかった。

NHKも最初は半信半疑だったが、大塚さんが1990年9月にイトマンの経営危機を1面トップで書いたときから本格的な取材態勢を組み、91年1月に河村社長などが逮捕された直後に30分番組を私がつくった。住友の行内で危険が判明したのが90年1月ごろだったから、1年余りで2000億円以上が山口組に食われたわけだ。

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