蓮舫疑惑について、民進党の執行部が「多様性」がどうとかいう話にすり替えようとしたが、国籍法違反は在日台湾人でも在日韓国人でも在日アメリカ人でも同じだ。しかしこの在日という言葉には、独特のニュアンスがある。

日本でもっともリッチな(元)在日は、いうまでもなく孫正義氏だが、彼と蓮舫氏には共通点がある。空気を読まないで大きなギャンブルをすることだ。彼らは日本社会から疎外されたジョーカーみたいな存在なので、何でもできる。それが孫氏の場合は大当たりし、蓮舫氏は大失敗になった。普通の日本人はみんな空気を読むので、大当たりは出ないが大失敗も出ない。

マクロ経済的にみると、資本主義はギャンブルなので、空気を読まない在日が凡庸な東大エリートを出し抜く多様性が大きいほうがいい。そういうファットテールの収益が、成長のエンジンだからである。しかしミクロ的には、日本の組織は空気を読まない「独裁者」や「異分子」に弱いので、瓦解してしまうことがある。

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