民進党の岡田代表は最後の記者会見で、蓮舫氏の疑惑について「多様な価値観というのは、わが党にとってキーワードだ。お父さんが台湾の人だから、何かおかしいかのような発想がどこかにあるとすると、極めて不健全なことだ」と、話を民族差別にすりかえている。彼女も「母として耐えられない」と泣き落としでごまかそうとしているが、見当違いだ。八幡和郎さんも私も、彼女の説明が混乱していると言っているのだ。

生まれたときから日本人
→18歳で日本人になった
→台湾国籍は「改めて放棄」したが確認できない
→中華人民共和国の国籍法では二重国籍ではない

と彼女の説明は二転三転しているが、どれが本当なのだろうか。まさか最後の説明で終わりではないだろう。八幡さんもいっているように「17歳で日本国籍を取得し、19歳で日本国籍を選択したが、台湾国籍は残ったままだった」というのが事実に近いと思われる。だとすると、先週まで彼女は二重国籍のまま「私は日本人」と自称してきたことになる。

これはテクニカルには間違っていない。戸籍には「国籍 日本」としか書いてないので彼女は日本人であり、台湾籍を離脱しなかったのは単なる過失だろう。しかしそれについて支離滅裂な説明で国民を欺くのは、政治家としての説明責任を果たしていない。これは台湾人だろうと日本人だろうと同じだ。

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