ブロックチェーンの衝撃
ビットコインというと一般には単なる仮想通貨ぐらいに思われているが、その基礎となるブロックチェーンという技術は、インターネット以来の画期的なイノベーションだ。アゴラ研究所では、6月21日から3回にわたってビットコインとブロックチェーンの可能性というセミナーを開催する。講師は、本書の共著者でもある大石哲之氏。

シリコンバレーでは、ブロックチェーンを応用した新技術を開発するベンチャーが毎日のように生まれている。といっても、インターネットが技術的な「発明」ではなくTCP/IPというプロトコルだったように、ブロックチェーンもハッシュ関数で取引情報を暗号化し、P2Pで共有するもので、要素技術は既知だ。

インターネットが「ベスト・エフォート」で信頼を保証しなかったのに対して、ブロックチェーンは信頼をきわめて低コストで実現するインフラである。それは通貨のようなパブリックな制度より、まず契約の信頼性を担保するプライベートな道具として実用化している。応用範囲は想像以上に広く、日本でも大きなビジネスチャンスがあると思う。

続きは6月20日(月)朝7時に配信する池田信夫ブログマガジンでどうぞ。