ゆうべの朝まで生テレビは「オバマとトランプとメディア」というテーマだったが、例によって時間配分が大幅に変わってメディアの話は最後の30分ぐらいで、寝た人も多かったと思うので、ちょっと補足しておきたい。

オバマの広島演説について「8年前にプラハで約束したような具体的な政策がなかった」といった批判が多かったが、あと半年しか任期のない大統領がそんな約束をするのは無理だ。今回の訪問の意義は、歴史の区切りをつけたことだと思う。

今回の番組では「トランプが大統領になったら日米関係は維持できるのか」という地政学的リアリズムにもとづく議論が多かったが、日本のメディアは沖縄の殺人事件(地位協定とは無関係)に騒ぎ、沖縄県議会も海兵隊の撤兵を決議するなど、トランプのような感情論に終始している。

孫崎享氏が「核の傘は存在しない」と主張して失笑を買っていたが、こういう「日米同盟がなくても憲法で平和は守れる」という類の幼稚な精神論が、いまだにメディアの大部分を占めている。トランプの頭がおかしいというが、あれぐらいおかしい指導者は世界中にいる。憲法の理想だけで、平和を守ることはできないのだ。

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