Blockchain: Blueprint for a New Economy
銀行は政府の規制に守られて新規参入はほとんどなく、もうかるときは青天井だが、つぶれそうになると政府が救済してくれるおいしいビジネスだ。これは銀行が私企業でありながら決済システムという公共インフラを支えているからで、かつてNTTが公共的な通信インフラを支えていたのと同じだ。

ご存じのように通信に関しては、NTTの中央集権型レガシーシステムは分散型のインターネットに取って代わられたが、銀行はいまだにレガシーシステムで莫大な超過利潤を得ている。今回のマイナス金利をめぐる大混乱は、日銀がコントロールする中央集権的な金融システムの終わりの始まりかも知れない。

ただ低コストで「ベスト・エフォート」のインターネットが電話網を駆逐したように、分散型のブロックチェーンは、ゼロリスクを求められる金融より、本書の紹介しているようなデータの信頼性を保証する一般的なシステムから始まるかもしれない。

たとえば土地や著作物のように所有権をめぐる紛争の絶えないものは、最初にブロックチェーンに登録した人を所有者と決め、その情報を世界で共有して信頼を担保できる。そういうシステムを開発するベンチャーが、シリコンバレーには多数生まれている。

続きは2月15日(月)朝7時に配信する池田信夫ブログマガジンでどうぞ。