20151031_FBD001_0今年からアゴラ研究所は、渋谷に移転した。同時に事務所機能はなくし、週1回のミーティング以外はすべてネット上で行なうことにした。GEPRはビル・ゲイツの提案でvirtual thinktankとして発足したが、アゴラ研究所もvirtual companyになったわけだ。

Krepsが1990年の有名な論文"Corporate culture and economic theory"で予言したように、企業活動が一つの社屋で行なわれる時代は、21世紀には終わるだろう。企業の本質は評判の乗り物なので、情報インフラが整備されれば世界のどこで生産してもいい。

たとえばシスコシステムズの生産は世界各地で行なわれているが、それを統合するのは物的資本ではなく、シスコというブランド(評判)である。これを守るためにシスコの社内情報システムはグローバルに統合されており、労働者は世界のどこで仕事をしてもかまわない。

シェアリング・エコノミーの本質も資源を「シェア」することではなく、ネットワークが情報の「ハブ」になって個人を会社から解放することだ。UberやAirbnbは、そういう革命の始まりにすぎない。これから最大の変化が起こるのは、情報サービスの分野だろう。

「ビットコイン」の基礎技術であるブロックチェーンは金融に限られたものではなく、Economistの指摘するように「情報を確認する汎用技術」だ。それはホンジュラスやギリシャでは不動産登記に使われ始めており、財産権を電子的に代替する可能性もある。

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