大手メディアがまったく伝えていないNOTTVの破綻だが、話は非常に複雑なので、連載で今までの経緯を説明しよう。まずそれを運営しているNTTドコモと民放連の子会社mmbiの今年の決算は次の通り。

mmbi
2015年6月のNOTTVの決算公告

当期純損失が503億円、累積赤字(利益剰余金の赤字)が996億円と、株主資本の2倍の債務超過で、普通の会社ならとっくに清算される財務状況だ。アゴラでも書いたように、これが失敗することは最初からわかっていた。不思議なのは、こんな大赤字になるに決まっているビジネスをNTTドコモの中村社長(当時)がなぜ始めたのかということだ。これには電波社会主義に特有の複雑な事情がある。

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