第2次安倍政権は無投票で2期目に入り、最後までつとめると、第1期と合計して7年という佐藤栄作に次ぐ長期政権になる。自民党では吉田茂に始まるハト派と岸信介に代表されるタカ派が「擬似政権交代」を繰り返してきたが、小泉政権のころから後者の力が強まり、今は清和会(細田派)の「一強時代」ともいわれる。

これを自民党の「右傾化」という人が多いが、朝日新聞の星浩氏もいうように、それは間違いである。吉田から宏池会に継承された「軽武装路線」なるものは、最初からごまかしだったのだ。吉田も米軍に国防を「外注」する変則的な体制は暫定的なもので、NATOのような対等な軍事同盟が理想だと考えていた。

鳩山も岸も小選挙区制にして憲法を改正しようとしたが、それを阻止したのは野党だけではなく、党執行部への権限集中を恐れる反主流派だった。そこに朝日新聞のような「リベラル」なマスコミが合流して「60年体制」ができたのだが、星氏みずからいうように、こうしたハト派は今や「絶滅危惧種」である。

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