日本人が世界に誇れる特技は、身内の「閉じた社会」をとことん維持する能力だと思う。日本が非西洋圏で唯一、自力で近代化できたのも、この能力のおかげだ。

幕藩体制は18世紀以降は財政的に破綻し、各藩は年収の何倍もの負債を抱えていた。しかし増税しようとすると一揆が起こるため税収は増えず、武士は貧困化し、特に下級武士の生活水準は水呑百姓なみになった。

そんな状態になっても幕藩体制をやめようという動きは出ず、いろいろな「節約令」で100年以上も各藩は財政を維持した。廃藩置県が驚くほどスムーズに行なわれたのは、各藩の財政がボロボロになって、藩主にもメリットがなくなっていたからだ。

このように社会が完全に疲弊するまで古いシステムを守り、みんなが「変えるしかない」と納得してから初めて変えるのが日本人の特徴だが、これからもそうなるのだろうか?

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