イギリス人アナリストだからわかった日本の「強み」「弱み」 (講談社+α新書)
著者は前にも書いたが、90年代の不良債権問題のときNHKの討論番組で「どうせ不動産業者の借金は返せないんだから、政府が徳政令を出せ」と大蔵省の長野証券局長に迫り、銀行業界に出入り禁止になった元ゴールドマンのアナリストだ。

でも彼はオクスフォード大学の日本学科を出ていて、25年も日本に住んでいる。日本が大好きなのだ。本書でも「労働者がまじめで優秀なのが日本の最大の強みだ」と絶賛している。20年前にも、邦銀の銀行員は英米より優秀だとほめていた。

昔も今も、彼の指摘する日本企業の弱みはたった一つ――経営者が無能だということである。

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