サンデー毎日のウェブサイトで、牧太郎氏(元編集長)が「安倍さんは「粗野・無知の和製ヒトラー」になった」というコラムを書いている。このように安倍首相を「ヒトラー」とか「ファシスト」などと罵倒する人は(特に彼のような劣化左翼に)多いが、1930年代に日本を戦争に引きずり込んだ軍国主義は「ファシズム」だったのだろうか。

ファシズムはムッソリーニの始めた運動の名称で、ヒトラーのナチズムもこの名で総称することは国際的に定着している。これはカリスマ的な指導者が右翼的イデオロギーで民衆を動員する政治運動で、彼らが政権を取って国家を指導したのが特徴である。

しかし日本に右翼やファシストはいたが、彼らは政権をとることはできなかった。丸山眞男も1947年の「日本ファシズムの思想と運動」(岩波文庫所収)という論文で、「日本ファシズム」をヒトラーやムッソリーニの指導する民衆による下からのファシズムとは区別し、戦争をもたらしたのは軍部や官僚機構による上からのファッショ化だったと論じた。

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