日本経済に明日はあるのか
アベノミクスの効果は、おおむね出尽くしたといえよう。その結果も、著者のいうように、ほぼ教科書的な経済学の予想どおりだった。
  • 短期:日銀の量的緩和の効果はほとんどなかったが、円安の効果は大きかった。
  • 中期:財政再建は絶望的になり、社会保障の負担が激増する。
  • 長期:人口減少によって世代間・地域間の格差が拡大する。
政治家やマスコミは短期の効果ばかり見ているが、「インフレ目標でデフレを脱却すれば日本経済に明日がある」というアベノミクスはもともと幻想であり、2年たってそれが幻想であることが証明されただけだ。インフレ率も成長率もほぼゼロになり、経済効果は円安の影響だけだ。

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