キャプチャ

先週のニコニコ超会議で話題になったのは、この総務省の選挙ポスターだった。若者が選挙しないと、老人が政治を占拠してしまうというのはおもしろいが、実は若者が選挙してもだめなのだ。(定数と投票率で加重した)投票者のメディアンは60歳を超え、老人が絶対多数だからである。

このように社会保障給付など税金をもらう有権者の数が払う有権者を上回るという状況は、議会政治の歴史で初めての現象である。もともと議会というのは、納税者が税金を使う政府を監視するための制度だから、税金を使う側が多数になったら意味がない。その意味では、日本ではもう民主政治が機能しなくなったといっても過言ではない。

ではどうすべきなのか。誤解を恐れずにいうと、選挙以外の直接行動でやるしかない。これがマルクスがプロレタリア独裁と名づけ、レーニンが実行した方法である。

続きは、あす配信する「池田信夫ブログマガジン」でどうぞ。