うるさくからんでくるやつがいるので、簡単に事実をまとめておく。いろいろ問題になっているNHK経営委員の百田尚樹氏の歴史認識は間違っている。
まず「『南京大虐殺』はほぼ捏造の産物である」という記述は誤りである。1937年12月の南京陥落の際に戦闘があったことは明らかで、中国兵は便衣服で住民にまぎれたため、民間人の殺害も行なわれた。

「南京陥落当時の日本と中国は国際的には戦争状態ではなかった」というのも誤りである。1937年7月の盧溝橋事件以降、日本軍は中国軍と全面的な戦争状態になった。宣戦布告していなかったので、日本は「支那事変」と呼んだが、そんなことをいえば第1次大戦だって国際法上は戦争ではなかった。

「大虐殺」かどうかについては論争が続いているが、これは無意味である。戦争はすべて大虐殺であり、特定の戦闘をとって虐殺があったかなかったか調べれば、いくらでも事実は出てくる。それに大虐殺という名前をつけるかどうかは立場の違いで、「蒋介石の宣伝だった」ことは捏造だという根拠にはならない。日本軍が中国を侵略したことは、歴然たる事実である。

これに対して、当時の朝鮮は日本の領土であり、韓国人は侵略した側である。「従軍慰安婦」という軍属は存在しなかったし、それが「女子挺身隊」として「強制連行」された事実もない。元慰安婦と自称する老婆の身の上話は、彼らが訴訟を起こしたあと出てきたもので、証拠能力はない。

南方戦線でも、敵は東南アジアを植民地支配していたイギリス・フランス・オランダの軍だった。これは宗主国を追放しただけで、国際法上も侵略とはいえないが、「日本軍はアジアを解放した」というのもおこがましい。日本は中国戦線の補給のために南方の資源を掠奪したのであり、目的はアジア解放ではなかった。

だから戦地となったアジアのすべての国に謝罪する必要もないが、中国に対しては弁解の余地がない。国民党を消耗させて共産党を助けた罪も大きい。ただ韓国は、上のような事実を意図的に混同して従軍慰安婦やら強制連行やらをでっち上げているので、これには事実で反論する必要がある。