osechi225_m今年も年賀状は出さないので、ブログでまとめてごあいさつ。

去年は本も3冊(+電子本2冊)書いて、まぁまぁの年だった。いま書いているのは「資本主義」がテーマなのだが、最近の研究を読むと、ずいぶんそのイメージが変わっている。

かつて「冷戦とともに歴史は終わった」と宣言したフクヤマが西洋文明の終わりと東洋の時代の始まりを告げているように、「世界標準」の資本主義というものはなく、むしろ国家が経済のあり方を決める時代になった。
その国家のあり方を決めているのは広義の宗教である、とバーマンはいう。これはフクヤマも同じだ。つまり土台→上部構造というマルクス以来の図式が、宗教→国家→経済という新しい社会科学の枠組に変わろうとしているのだ。

経済学は「社会科学の女王」などと言っていたのは昔の話で、もうあまり生産性は高くない。「アベノミクス」なんて、今年中に化けの皮がはがれるだろう。役に立たない哲学や数学はあってもいいが、役に立たない経済学には何の価値もない。それは真理を追究する学問ではなく、経世済民のための実学だからである。

次のアゴラ読書塾では国家について考えるが、これは今の日本にとっても重要な問題になってきた。日本経済を考える上でも、もう答の出ている経済学より、そのわかりきった答をどう実現するかという政治の問題や、人々の心の問題のほうが大きい。

こういう分野は学問の形になりにくいのでエアポケットになっているが、このブログやアゴラでは今年も、そういう形にこだわらないで大事な問題を考えたい。

*なおコメント欄は閉じたので、今年からコメントはFacebookページにお願いします。