フォールト・ラインズ 「大断層」が金融危機を再び招く
「アベノミクス」で景気は明るさを見せていますが、これはいつまで続くのでしょうか。株価は上がったが国債価格は下がり、円安で輸出産業は潤ったが、石油価格や電気代は8%も上がりました。いま日本の直面している行き詰まりは、日銀がカネを配れば直るような簡単なものではありません。「デフレ」と呼ばれる現象は、グローバル資本主義の中で日本企業が新興国に追い上げられている構造変化の現象の一つにすぎません。
特に大きな変化は、これまでのヨーロッパ中心の世界秩序が新興国(特にアジア)を中心とする体制に組み替えられてゆくことです。かつてこうした覇権の移行に際しては帝国主義戦争が起こりましたが、今度はどうなるのでしょうか。特に経済的・政治的に不安定化している中国はどうなるのでしょうか。「次のリーマン」はどこに潜んでいるのでしょうか。

「グローバル資本主義を読む」の第2シリーズでは、ケインズ以降の「修正資本主義」が資本主義の停滞を招いて80年代以降の「新自由主義」に主流が移り、それが2008年の金融危機で再検討を迫られている現状を考えます。特に資本主義を市場経済とは異なる利潤追求システムと考え、つねに巨額の利潤を求めて世界に拡大し、戦争も辞さないそのダイナミズムが近代の世界史を動かしてきたことを明らかにします。

かつて西洋諸国は世界戦争で何億人もの犠牲者を出しましたが、「新しい帝国主義」はどこへ行くのでしょうか。解体しつつあるEUはどうなるのでしょうか。そして世界経済の主役になる新興国は、西洋に代わる新しい世界秩序を構築できるのでしょうか。今回のシリーズでは非西洋圏も視野に入れ、日本がビジネスでも外交でも、アジアのリーダーとして生き残るにはどうすればいいかを考えます。

テキストにはかなり難解なものもありますが、全部読む必要はありません。「読まなくても2時間でわかる」のが読書塾のメリットです。講義はすべてUstreamで動画中継し、録画してアーカイブで見られますので、全国の(あるいは海外の)みなさんもいつでも視聴できます。質問もSkypeでできます。毎週メールマガジン(無料で購読)で基礎知識を解説します。

講師:池田信夫(株式会社アゴラ研究所 所長)
特別ゲスト水野和夫氏(日本大学教授) 10月18日

テキスト(予定)
など、みなさんのリクエストに応じて決めます。

開催日:2013年10月4日から毎週金曜日・全12回
 第1回(10月4日)は無料で公開します(その会場で申し込みも可)
 10月11日・18日・25日
 11月1日・8日・15日・22日・29日
 12月6日・13日・20日
時間:18:30~20:30

場所RainbowApps代々木校
 東京都渋谷区代々木1-38-7 川本ビル3階(山手線代々木駅より1分)
定員:40名(先着順で締め切ります)。Ustreamによる視聴は無制限。

受講料(PayPalも利用できます)
 12回:6万円(欠席の場合も動画をお送りします)
 継続受講者(これまでの読書塾・経済塾の受講者):5万円
 女性・学生・Ustream:3万円
 それ以外に受講者を紹介していただいた方には、1人1万円割り引きます。

お申し込み方法専用フォームに必要事項をご記入いただき、フォーム記載の弊社口座へのご入金をもって手続き完了です。受付は開講当日まで承ります。

主催:株式会社アゴラ研究所