鳩山首相の沖縄に対する「約束」が守れなかったことが大問題になっている。しかし彼が野党党首だったころ適当にした約束が、政権について実務的に検討したら守れなくなるのは、当たり前だろう。消費税にしても子ども手当にしても、マニフェストを守ることより現実をみて修正するほうが大事だ。
しかし日本人は約束を大事にする。世界的にみても、日本人ほど律儀に約束を守る国民はいないのではないか。日本の会社では納期を守るのは絶対で、1日でも遅れると取引を打ち切られても文句はいえない。その義理堅さが日本人の信用になっているのだが、今のように約束がどうしても守れないときは、これが変化の障害になる。
契約理論では、サンクコストは無視して約束を破ることが事後的には合理的だと教える。しかしそれを人々が予想すると、事前の過少投資が生じる。この問題を解決する方法は、理論的には二つしかない。事後的な再交渉でどっちが決定権をもつかという所有権(コントロール権)を契約で決めておくことか、約束を破った相手とは二度と取引しないという長期的関係で拘束することだ。
この二つのどちらを選ぶかが、文明の形を決める。歴史的には、圧倒的に多いのは後者だが、これは(ゲーム理論の示すように)かなり欠陥の多いメカニズムだ。それは完全モニタリングという前提がないと、機能しないのである。不完全モニタリングのもとでは、裏切りと報復が日常的になる。バンコクのタクシーは、旅行者が乗ると必ず遠回りする。中国のカメラ業者と取引すると、必ず1箱に1個、中古がまじっている。
戦後の日本の成功の原因は、この完全モニタリングを実現したことにある。人々が伝統的に成熟した中間集団で育ち、一つの職場に40年近くいると、互いのプライバシーまで筒抜けになり、居酒屋の話題の半分以上は人事の話だ。「**さんが左遷された」とか「**さんが上司ともめている」といった話は、ほとんど1日で組織内をかけめぐる。このような相互監視による協調性の高さが、日本の製造業の労働生産性が高い原因である。
しかし環境が大きく変わったのに約束を守ろうとすると、無理が出てくる。JALの年金問題で、OBが「約束が違う」というのは当然だが、それを守ると会社がつぶれるときは、約束を破るメカニズムが必要だ。日産のカルロス・ゴーン社長が従業員や下請けを大胆に切れたのは、彼が「過去の約束は知らない」といえたからだ。日産の社員は「ゴーンさんがやったことは、前の社長のとき提案されていたことで、みんな何が悪いかはわかっていた。これまでの約束を破れなかっただけだ」といっていた。
政権交代も約束を破るメカニズムなのだが、民主党政権はバラマキ福祉などの約束は守り、アメリカとの約束を破ろうとして大混乱になった。これは間違いである。欧米型の契約社会では、約束違反に対するペナルティは厳格に決まっているので、へたをすると日本は国際社会から排除されてしまうだろう。
官僚は、極端に律儀に約束を守る。不合理な周波数割り当てを私が批判すると、電波部の官僚は「今まで多くの関係者と続けてきた約束を破ることはできない」という。電波の利用効率と、彼らの業者との約束(一般国民は知らない)のどっちが大事なのかは問われない。天下り先と官房秘書課の約束も、互いに何のために守っているのかよくわからなくなってきた。今の秘書課長にとっては、自分が天下りできる見通しがないのに、先輩の再就職の世話をする義理はない。
変化の多い社会で、約束を守ることはむずかしい。約束を破らざるをえない状況になったとき、どうすればいいかという問題について、経済学(契約理論)はここ20年ぐらい精密な研究を続けてきた。Gilboaは行動経済学的な観点から「約束を守るのは認知コストの節約のためだ」という説を提唱している。いずれにせよ、約束をいかにうまく破るかが民主党政権の今後の運命を決めるような気がする。
契約理論では、サンクコストは無視して約束を破ることが事後的には合理的だと教える。しかしそれを人々が予想すると、事前の過少投資が生じる。この問題を解決する方法は、理論的には二つしかない。事後的な再交渉でどっちが決定権をもつかという所有権(コントロール権)を契約で決めておくことか、約束を破った相手とは二度と取引しないという長期的関係で拘束することだ。
この二つのどちらを選ぶかが、文明の形を決める。歴史的には、圧倒的に多いのは後者だが、これは(ゲーム理論の示すように)かなり欠陥の多いメカニズムだ。それは完全モニタリングという前提がないと、機能しないのである。不完全モニタリングのもとでは、裏切りと報復が日常的になる。バンコクのタクシーは、旅行者が乗ると必ず遠回りする。中国のカメラ業者と取引すると、必ず1箱に1個、中古がまじっている。
戦後の日本の成功の原因は、この完全モニタリングを実現したことにある。人々が伝統的に成熟した中間集団で育ち、一つの職場に40年近くいると、互いのプライバシーまで筒抜けになり、居酒屋の話題の半分以上は人事の話だ。「**さんが左遷された」とか「**さんが上司ともめている」といった話は、ほとんど1日で組織内をかけめぐる。このような相互監視による協調性の高さが、日本の製造業の労働生産性が高い原因である。
しかし環境が大きく変わったのに約束を守ろうとすると、無理が出てくる。JALの年金問題で、OBが「約束が違う」というのは当然だが、それを守ると会社がつぶれるときは、約束を破るメカニズムが必要だ。日産のカルロス・ゴーン社長が従業員や下請けを大胆に切れたのは、彼が「過去の約束は知らない」といえたからだ。日産の社員は「ゴーンさんがやったことは、前の社長のとき提案されていたことで、みんな何が悪いかはわかっていた。これまでの約束を破れなかっただけだ」といっていた。
政権交代も約束を破るメカニズムなのだが、民主党政権はバラマキ福祉などの約束は守り、アメリカとの約束を破ろうとして大混乱になった。これは間違いである。欧米型の契約社会では、約束違反に対するペナルティは厳格に決まっているので、へたをすると日本は国際社会から排除されてしまうだろう。
官僚は、極端に律儀に約束を守る。不合理な周波数割り当てを私が批判すると、電波部の官僚は「今まで多くの関係者と続けてきた約束を破ることはできない」という。電波の利用効率と、彼らの業者との約束(一般国民は知らない)のどっちが大事なのかは問われない。天下り先と官房秘書課の約束も、互いに何のために守っているのかよくわからなくなってきた。今の秘書課長にとっては、自分が天下りできる見通しがないのに、先輩の再就職の世話をする義理はない。
変化の多い社会で、約束を守ることはむずかしい。約束を破らざるをえない状況になったとき、どうすればいいかという問題について、経済学(契約理論)はここ20年ぐらい精密な研究を続けてきた。Gilboaは行動経済学的な観点から「約束を守るのは認知コストの節約のためだ」という説を提唱している。いずれにせよ、約束をいかにうまく破るかが民主党政権の今後の運命を決めるような気がする。




池田信夫『もし小泉進次郎がフリードマンの「資本主義と自由」を読んだら』
田原総一朗『生存への契約 誰がエネルギーを制するか』
池田信夫『イノベーションとは何か』
田原総一朗『日本の官僚 文部省・建設省・厚生省・郵政省編』
西和彦『ベンチャーの父 大川功』
3・11後 日本経済はこうなる!
古典で読み解く現代経済
日本経済「余命3年」:財政危機をどう乗り越えるか
新・電波利権
宗教を生みだす本能
福田恆存 思想の〈かたち〉
中国化する日本
Thinking, Fast and Slow
Debt: The First 5,000 Years
Atomic Awakening
Power to Save the World
ジョーンズ マクロ経済学
放射能と理性
気候変動とエネルギー問題
ゲーム理論による社会科学の統合
エネルギー論争の盲点
Rational Choice
丸山眞男――理念への信
デカルトの誤り
Energy Myths and Realities
Civilization: The West and the Rest
The Enlightened Economy
Violence and Social Orders
コメント一覧
鳩山さん、というか民主党の場合はあまりに無邪気で実現不可能な口約束をばら撒き、それの修正があまりに下手糞なことが問題でしょう。そういう意味ではまだ無責任野党の思考が抜けてないんでしょうね。政権とったら責任もあるよってことが分かってない。もう社会党じゃないんだから(笑。
まぁ、国民もマスコミも民主党に期待しすぎた部分はありますが。
自民党と民主党のどっちがまし、という消極的な選択がしばらく続くのでしょうし、「悪くはない」という選択しかされていないと言うことを政治家が理解できるといいんですが。
トイレットペーパーと民主党の公約は破ってもいい
という風潮が広がるのは困るのですが、かといって
過去自民党は選挙の公約を守ってきたかといえば?
スキャンダルはなかったか?
綱紀粛正を何回、国民に約束したのか?
下のジョークと同じですね。
鳩山さんは、政権が取れるとおもっていなかったので、
あれこれいってしまってゴメンなさいと首相の座を
辞し、あとは管さん首相、仙谷さん副総理あたりで
というのはどーでしょうか。 野次馬の感想です。
※ ジョーク
禁煙は簡単です。私は何度もやりました。
日本人はマニュフェストを金科玉条のごとく守れと考えているわけではありません。子ども手当についてはアンケートを見ると見直しを支持する声が多いようです。日本人だって状況によっては、あるいは納得できないのであれば、約束の変更も受容しているのです。
約束に厳しい商習慣があるのはご指摘の通りと思います。約束に限らず、決めたことを変更できない不合理も多々見受けられます。変更しましょうといわない方が悪いのかもしれませんが、「みんなで決めたことじゃないか」と反論されたりして。
@cozybot
政治家が公約を守らないのなら、国民は影響を及ぼせる範囲、選択できる範囲が無くなります。
それは国民主権を否定していることになると個人的には思います。
>欧米型の契約社会では、約束違反に対するペナルティは厳格に決まっている
ということは、欧米は、自分達は約束を破っても、相手が約束を破ると厳格なペナルティを課す、ということですか?
もっとも自分達の都合のいいように会計をも変えてしまうくらいですから、それもあるのかと思いますが、いい加減な世界を相手に、なぜ日本だけが律儀でいなければいけないのか疑問です。
「約束の破り方」、良い題ですね。学術的な内容をベースにしたハウツー本を、この題名で池田氏が書かれては如何でしょうか。特に政治家にとっては虎の巻になるかもしれませんね。(笑
約束の破り方 - 政治編 (政府と国民、政治家と有権者)
約束の破り方 - 外交編 (日本と他国)
約束の破り方 - 経済編 (自社と客先またはベンダー)
私は個人事業主でネットの仕事をしていますが、時折かなり安い案件に出くわします。デザイン学校の学生やら、昔デザイナーをしていた主婦などが安く仕事をするから、値崩れしてるのかとも思いましたが、最近は「納品してくれない可能性を考え、発注者がリスクプレミアムを制作料金から引いている」という可能性もあるな、と感じています。(受注者が認知コスト払わされている)我々のような個人事業主は法人と違い、差し押さえることのできる資産がほとんどなく、実際訴訟を起こされるような大問題起こしても結局発注者は無き寝入るしかないのだろうな、と西村博之氏の裁判とか見てもわかります。
実は日本人と性質としての義理堅さと実際の法律とは相反しているんですよね。
・・・僕は納期きちんと守りますけど。
意思決定と合意形成が仕事。認知コストの節約を優先してはダメ。
節約すべきコストは無駄な議論。沖縄の治安をわざわざ悪くした狙いは何か。
コントロールし難い国家間の約束は、守らなければならない約束。
相手国が拒否している局面において、守る以外の選択肢があったのだろうか。
統治される(コントロールし易い)国内が、政治のしわ寄せを受けるのは当然。
そうでなければ、国民も政治も変わることを必要としない。バラマキは大きな過ち。
変化の多い社会では「約束の対象」を間違えてはいけない。
その対象とは、「個々の目標の実現」ではなく、「目的を果たす仕組みの実現」である。
目標は目的を果たすための指標にすぎず、目的も仕組みから自ずと導かれるものだからだ。
指標は環境に応じて変わるもの。目的を果たす仕組みの実現が約束の対象である。
「国民は価値観を転じ、仕組みに関心を持ち、それを評価する眼を養う必要があるだろう。」
参考:変化の多い社会での有能な人材の見分け方
新しい部下2名(XとY)に、ある目標を指示したとする。
Xは目標達成を約束し、目標以外は取り組まない(目標達成に忠実に取り組む)。
Yは目的達成(への貢献)を約束し、かつ、目標以外の付加価値創造に取り組む。
変化の多い社会での有能な人材はどちらか。
Yである。刻々と変化する状況を認知しようと働くからだ。
Xは指示を「してよいこと」は何かと捉える。
Yは指示を「してはいけないこと」は何かと捉える。
関心に違いがある。
四月に内調のトップが交代しました。鳩山内閣は内調を取り込んだと思います。各省庁への監視が厳しくなりますから、霞ヶ関の反抗は沈静化します。検察などはビクビクしているでしょう。
ゴールデンウィーク明けからいわゆる政治主導がはじまったように思います。しかし、7月の参院選で民主党が大敗すれば、政治主導もそこまでです。しかし、自民党が大勝する見込みはかなり小さい。政界再編を言っておられる方もたくさんいますが、あるとすれば来年の統一地方選以降になります。
やらなければならないのは、規制緩和というより制度改革です。民主党なんぞに制度改革がやれるのかよと思うのですが、どうにもなりません。自民党が言っても負け犬の遠吠えになるだけです。本当の勝負は次の次くらいの衆院選になると思っています。
いつも、示唆に富む論調を、興味深く拝読しております。
おそらく、私の考え方は、池田先生と大きく違うと思いますが、議論を立体的にするために意見させていただきます。
鳩山首相は、選挙前に行った国民との約束、自身が政権に就く前に行った自民党政権時代の米国との約束、どちらを重視しなければいけないのか。
私は、前者であると考えております。
国民との約束を破り、自身が政権に就く以前の政権との米国との約束を守らなければならないとします。そうすると、米国との条約、合意が問題であると考える日本国民が多数派となり、その条約改正を公約した政党が選挙で勝ち、その政党から首相が選ばれても、条約改正ができないことになってしまいます。
結局、いくら不平等条約であっても、日本国民の意思によってはいつまでもその条約を改定できなくなります。
私は、外国との合意より、国民との合意を重視すべきだと考えます。
もし、これが、できないのであれば、日本国はすんなり米国に合併され、米国日本州の一員として、米国大統領の選挙権の資格を与えてもらった方が良いと考えます。
その方が、政治に自己の意見を反映できることになりますので。
企業内や国内のことは約束破ってもいいけど国際的なことはだめって、それは可笑しいでしょ。そもそも下請けを切ることのほうがアメリカを苛立たせることよりも大きな問題。基地問題は納期がまだ先で客に提供できる益は同じ、そして働き手の益は大きくなるってこにチャレンジしたわけです政府同士も政権が変わったらそういうことを予想していますよ。飲むか飲まないかそれだけ。そして、苦々しくも付き従うしかないのか、声をあげて主張し一石を投じるのか、これは大きな違い。結果が同じでも。
鳩山政権はまず、行動してから考えるのではなくて考えてから行動しましょう。「約束の破り方」云々はそれからの話だと思いますね。
確かにより現実的な事を選択するために約束を破る事も重要かと思いますが、となると選挙で候補者が言う言葉はほとんど役にたたないと言うことになるでしょう。
選挙での判断材料として有権者は言葉を使いますが、実際の政策とは選挙後に声の大きい人の意向に従い実現する事でしょうか?
となると選挙は単なるセレモニーですね。選挙がセレモニーならタレント候補が出ても問題ないですね。
会社でも家庭でも破るつもりはなかったんだけど、結果的に約束が守れなかったということはあります。
そんなときは素直に謝って「次は絶対、埋め合わせするから」というしかありません。
ただ何度も同じ手を使うと信用されなくなりますけどね。
「ということは、欧米は、自分達は約束を破っても、相手が約束を破ると厳格なペナルティを課す、ということですか?」
単純化してしまいますが、欧米型の「契約」文化は「契約を守った場合のコスト(A)」と「契約を破った場合のコスト(B)」を比較し、A>Bであれば契約を破棄し、A<Bであれば契約を履行すろというものだと思います。
それに対し日本の「約束」文化はAとBの大小に関わらず、「約束を守ること」そのものに価値を見出す文化でしょう。
このような文化の背景には日本という国がおかれた環境が大きな役割を果たしていたと考えられます。
日本のように人の流動性が低く、プレイヤーの数が限られた社会では「約束を破った」という評判はあっという間に社会の構成員に伝わり約束を破った相手以外との取引も出来なくなってしまいます。そのため一回限りのことを考えれば損になる約束であっても、長期的な利益を考えて履行するという「損して得取れ」の文化が成立したのでしょう。
それに対し人の流動性も高くプレイヤーの数も多かったであろう欧米では、長期的な関係に縛られることなく、その場一回の取引の収支がプラスかマイナスかだけを考慮すればよかったのでしょう。
日本の約束至上主義とも言える価値観は、昔の「人の流動性が低かった」時代の因習を引き摺っているのだと思います。
・昔の日本は流動性が低かった
・約束を守る風習とは流動性が低い世界でしか成立しない。
・今の日本は流動性が高い
よって日本人は約束を破れ。約束の破り方を覚えろ。
・・・流動性が低いはずの半島(韓国だけでなくイタリアなど)やアイスランド(完全な島国です)で約束を破る文化が発達しているのはなぜでしょうね?
要は、けじめです
政治家が約束をするときは相当な覚悟が必要なはずです
簡単に「やっぱり無理でした」では 今後同じような恥知らずな政治家が
いくらでも軽い約束をするでしょう
そうさせないために きっちりとけじめをつけさせる事が必要
謝るだけで済ませるわけにはいかないはず
昔なら切腹だが 現代では、なぜ約束でき、それを守れなかったかを納得のいくまで説明が必要でしょう
選挙で落としたい人に投票できるように出来ないものでしょうか
高速道路無料化には私は一貫して反対です. 猪瀬直樹さんのシナリオ通りやればいいと思っています.
また, 鳩山政権発足直後の世論調査でも無料化反対が多数でした. 民主党支持者に限っても同様でした.
先日, 無料化断念の報を聞いて, 不満はあるものの少し安心しました.
ところがマスコミは「公約違反だ」と大騒ぎでした. 彼らは無料化賛成だったのでしょうか? やはり原稿を書いた人は何も考えてなかったんでしょうね.
「・・・流動性が低いはずの半島(韓国だけでなくイタリアなど)やアイスランド(完全な島国です)で約束を破る文化が発達しているのはなぜでしょうね?」
イタリアは地中海交易の中心地だったのですから約束を破る文化が発達して当然でしょう。輸送能力の発達に伴い人の流動性が高まり、ジェノア商人を中心とした商人たちの活動により約束文化から契約文化に移行した過程については池田さんによる以下の解説と書評が判りやすいです。私も思わず一冊買ってしまいました。
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51327026.html
地中海交易の恩恵から取り残されたイタリア南部ではマフィアなどの約束文化が根強く残っていることも人の流動性の大小が如何に文化に影響するかを物語っている一例であると思います。
韓国の文化にはまた別の要因があると思われます。それは中国の影響です。朝鮮半島においては中国の動向によって国の状況が大きく左右されてしまうため、長期的な関係を視野においた「約束」が成立しにくかったと思われます。朝鮮半島内でいくら約束を守ろうと思って頑張っても、中国様が気まぐれにちょっかいを出してくるだけで国が乱れるようでは約束の効力が低下したとしても何ら不思議ではありません。
アイスランドに約束を破る文化があるとは知りませんでしたが、サムライ債のデフォルトのことでしょうか?あれは約束を破ったのではなく、完全に破綻して約束を守ることが出来なくなっただけだと思います。日本も近々「約束を守りたくても守ることが出来ない」状態になるんじゃないでしょうか?
民主党政権が約束を守るか否かで一番大きな問題は高速道の料金などではなくてやはり普天間基地の移設でしょう。自民党案を否定するのはかまわないですが、あれでは無理。国民新党案が現実解です。ところがそれを採択しないで迷走してしまった。
とりあえず5月決着を11月決着に延期すべきであったと思う。自民党政権ならそうしてます。マスゴミに振り回されているという印象が否めない。
政治も信用商売ですからね。
信用がなくなったら支持率は下がります。小泉が郵政で支持されたのは内容がよかったわけではなくて、公約を守ったからでしょう。(まあそれまではかなり破ってますがw)
そしてマスコミはまず政治家の信頼を下げるように行動します。麻生の場合は漢字、安倍の場合は閣僚人事、鳩山の場合は前言との整合性ですかね。
不信感をまず植えつけるわけです。最初から政策の批判なんかしません。何故なら支持率が高い時に批判しても、マスコミの信用が落ちるだけですからね。
高速無料化とか私は反対ですし(受益者負担がベストと思ってますから)国民の多くも反対でしょう。
だけど実施すれば国民は支持したでしょうね。
約束を守ったことになりますから、小泉ガ最後に815に靖国に参拝したの反対派も評価しています、何故なら約束を守り信用を守ったからでしょう。
鳩山はそれができなかった。だから支持されなくなり、「国民が聞く耳を持たなくなった」んです。