このごろ当ブログもツイッターのまとめ記事みたいになってきたが、きょうの渡辺安虎氏からのRTには驚いた。
民主党の国体はこんな勉強会してるんですね。日本の危機は深刻ですね。RT @shuheikishimoto 今から、慶應大学の金子勝教授の講演会。国対委員会の勉強会。最近、民主党批判をされていますが、知的に一貫性のある方ですね。
岸本周平氏は、私の経済産業研究所のときの同僚である。「ITゼネコン」という言葉をつくったのは彼で、そのあと民主党から選挙に出て、昨年の総選挙で当選した。元官僚としてはまともなほうだと思っていたのだが、マル経を勉強会に呼んで「知的に一貫性のある方」と賞賛するとはあきれた話だ。経済政策にくだらない議論は多いが、それにも等級がある。
  1. リフレ派
  2. バラマキ財政派
  3. マルクス派
このうちリフレ派はまだ論理的な議論の対象になるが、今回の危機で元祖のバーナンキを初めとする世界の中央銀行がまったく人為的インフレ政策を取らなかったことで、論争には決着がついた。「財政赤字はフィクションだ」と主張するバラマキ財政派は、普通の経済学者には皆無だが、2ちゃんねるなどにはまだ棲息しているらしい。自民党は参院比例区の候補にバラマキ派の三橋某を公認したが、これで彼らの自滅が早まるなら慶賀すべきことだろう。

最低のマルクス派はとっくに死滅したと思っていたが、民主党には菅直人氏を初めとして社会主義者がまだ生き残っているようだ。岸本氏にはまだ将来があるのだから知っておいたほうがいいと思うが、「ゲーム理論の前提となる契約理論」とか「プレーヤー同士がお互い情報を完全に知りえないという情報の非対称」などと書く人物に話を聞いて「勉強」しても、まともな政策は絶対に立案できない。こういう社会主義の亡霊を清算することが民主党の課題だ。たしかに日本の危機は深刻である。