結論からいうと、「人民裁判」は言い過ぎだった。実際の事業仕分けは、むしろ退屈なぐらい淡々と質疑応答が行なわれ、仕分け人も遠慮がちな人が多い。特に国税庁のKSK(国税総合管理システム)についての追及は甘かった。これは佐々木俊尚氏も書いているように、税務署間の単なる連絡網に4000億円も費やし、年間600億円の維持費がかかる怪物的なプロジェクトだ。
KSKの元請けになっているのは、文祥堂という文房具屋。これは日本IBMのダミーで、そこに国内のITゼネコンが後から加わって6社のジョイントベンチャーになり、建て増しに建て増しを重ねて、建屋を担当している国交省も「誰にも全容のわからないお化け屋敷」という状態だ。これを「オープン化」するのに68億円使うというのが財務省の要求だが、これはまた建屋を一つ増やすだけだ。68億円もあれば、KSKを廃止してウェブベースのシステムが構築できる。
それなのに、結論は「10%縮減」だった。仕分け人からは「文祥堂とは何か?文房具屋にシステム開発ができるのか?」という質問も出たが、財務省はごまかして逃げ切った。配布された資料の「論点整理」も、他省庁の予算には突っ込みどころが書いてあるのに、財務省の資料は要求側とほとんど同じ。当たり前だ。財務省が要求側なのだから。
ただ最大の収穫は、次世代スパコンの凍結である。始まって2年以上たち、建屋もできたプロジェクトを「見直す」という結論が出たことは画期的だ。国内最高速のスパコンが3800万円でできる時代に、それと大差ないマシンに1200億円もの税金を投入することは正当化できない。
きのうはノーベル賞受賞者6人が首相官邸を訪れて抗議したそうだが、小柴昌俊氏は「科学予算のうち、科学者に来るのは1割ぐらいしかない」と訴えたという。残りの9割を天下り官僚とITゼネコンなどの業者が山分けしている構造に気づかないで、「科学技術立国」などというスローガンを振りかざしても、納税者を説得することはできない。
「民主党は財務省の振り付けで踊っているだけだ」という批判も(私を含めて)多いが、民主党も財務省の力を利用している。行政刷新会議が財務省に招集をかけたら、全主計官が官邸に集まったという。これは霞ヶ関では前代未聞の出来事で、主計官が他省庁を呼びつけることはあっても、その逆はかつてなかったそうだ。日本郵政の人事などと結びつけて「小沢=財務省支配」などという向きもあるが、これはもはや神話化した「小沢史観」だと事務局は一笑に付していた。
民主党もすべての官庁を敵に回すわけにはいかないので、歳出削減という目的を共有する財務省と共闘するのは、戦術的には当然だ。今のところ両者の利害は一致しているが、今回は除外された特別会計に仕分けが及ぶと、対立が表面化する可能性もある。加藤秀樹事務局長もいうように、今回の事業仕分けはスケジュールに余裕のない状態で行なわれた変則的なもので、来年度は概算要求の段階でもう少し戦略的な予算編成が行なわれるだろう。
最大のショックを受けたのは、予算を説明する官僚だったようだ。これまでは主計官との人間関係や省庁間の「貸し借り」で押し切れた話が、まったくそういう仕組みが使えなくなり、プレゼンテーションですべてが判断される。横で見ていると、農水省の官僚が「農業情報化システム」を説明しているときなどは、自分で「これは落とされるだろうな」と思っているのがわかる。原田泰氏が「地図データベースなんてGoogle Earthでもできるんじゃないんですか?」と質問したら、農水省の担当者は何も答えられなかった。
事業仕分けについてのもっとも的確なコメントは、Tobias Harrisのブログ記事だ。彼もいうように、国家予算の査定をすべて国民に公開するというのは世界初で、ほとんど革命的な出来事である。取材に来た海外のメディアも、みんな驚いていたという。もちろんこれは人民裁判になって感情に流されるリスクもあるが、スパコンのように過去のサンクコストを考えないで合理的な判断ができるメリットもある。
民主党がそういう明確な戦略をもっていたとは思えないが、この開かれた政府は、オバマ政権を上回る過激なものだ。それは外務省の核持ち込みや沖縄返還をめぐる「密約」にも適用され、記者クラブの廃止につながるのが当然だ。日本の国民が政治に対してシニカルになっている大きな原因は、その手続きの不透明性による疑心暗鬼だから、各省の審議会なども徹底して公開するという民主党の方針は、意外に大きな変化を日本の政治にもたらすかもしれない。




池田信夫『もし小泉進次郎がフリードマンの「資本主義と自由」を読んだら』
田原総一朗『生存への契約 誰がエネルギーを制するか』
池田信夫『イノベーションとは何か』
田原総一朗『日本の官僚 文部省・建設省・厚生省・郵政省編』
西和彦『ベンチャーの父 大川功』
3・11後 日本経済はこうなる!
古典で読み解く現代経済
日本経済「余命3年」:財政危機をどう乗り越えるか
新・電波利権
宗教を生みだす本能
福田恆存 思想の〈かたち〉
中国化する日本
Thinking, Fast and Slow
Debt: The First 5,000 Years
Atomic Awakening
Power to Save the World
ジョーンズ マクロ経済学
放射能と理性
気候変動とエネルギー問題
ゲーム理論による社会科学の統合
エネルギー論争の盲点
Rational Choice
丸山眞男――理念への信
デカルトの誤り
Energy Myths and Realities
Civilization: The West and the Rest
The Enlightened Economy
Violence and Social Orders
コメント一覧
専門ではないでしょうから、勘違いもやむをえないものと思いますが、スパコンについて言いたいことがあります。(私も専門ではありませんが、友人から聞きました)
3800万円で作られた国内最速のスパコンはGPUという集積回路をたくさんつなげたものなのですが、できる演算が限られているという欠点があります。単純な演算しかできないのです。
利益の出るような複雑なシミュレーション(製薬、気象予測等々)をするためには、このスパコンでは役に立ちません。
昨今の「すべてを白日の下にさらせっ」みたいな方向性に「細かいことまで国民の監視が必要になるんだったら政治家なんて必要ないじゃないか。だいたいこんな不景気の最中、そんなヒマないんですけど」と多少の疑問を感じている頃だったんですが、それがどのくらい継続するかはさて置き、日干しにはダニをやっつけるぐらいの効果はあるってことですね。
単純な試算ですが(普通にパソコンを組んだらしいが、諸費用を除くとします)
190*(30000+30000)(マザー+CPU)+380*(10000+60000)(メモリ+汎用グラボ)=3800000-
としても、「市販のグラボ」でスパコンを組めてしまうのが驚きです。自作ッカーの自分としては、うらやましいくらいです。
ただ、業務用に差し替えたとしても(NvidiaならGeForce→QUADRO)、グラボが高くて4、50万で、長崎大スパコンと同様にしたとしても、高く見積もっても3億くらい…。
とりあえず、理化学研究所は発注形態から、改めて出直した方が良いと思いますが、菅国家戦略担当相が野依理事長の「(ノーベル賞威光の)お言葉」でぶれまくっているのが気に掛かる。
で、話は変わるのですが、池田さんの「専門領域」(経済、情報通信等問わず)とあるのですが、キーワードがよくわかりません(私は、成長戦略・イノベーション・制度設計くらいしか思いつきません)。
今年のベスト10(本)-2008年12月21日 00:18
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51301073.html
スパコンの話を聞いた時に、↓の話を思い出しましたね。
http://news.ameba.jp/2007/04/4209.php
有料でゲームユーザーのPS3のあき時間を買い取ってウェブで連結した方が、理化学研究所の開発より効果があるでしょう。
テレビゲームへの消費税をゼロにすれば、近い将来プレステ4が出てスパコンの代わりにもなりますよ。
しかしPS3が3000台で地球シュミレーターの15倍とは大笑いw
ソニーがすごいのが、スパコンがしょぼいのか。。
私の好きな内田裕也さんもそれなりの評価をしておられるようなので、もう悪口は言いませんよw
http://www.asahi.com/politics/update/1127/TKY200911270453.html
これが、日本の政党政治が復活するきっかけになればと思います。スパコンについて言えば、GXロケットと高速増殖炉の三点セットで中止して、旧科技庁を解体するというような方向でやってもらいたい。そして環境省の中に新科技庁をつくればいいでしょう。役所間の縄張り争いを是正するには、古い役所を潰して新しい役所をつくるというやり方が、もっとも効果のあるやり方でしょうから。
↓
科学研究費はITゼネコンだけに使われているわけではない(例えば、化学、医学、バイオ分野はどうでしょう?)と思いますが、事実でしょうか?エビデンスを示していただけますか?
「構造に気づかないで、」
この文の主語は誰ですか?
大学・研究所の改革は待ったなしですが、今回の予算削減で大きく影響を受けるのは、任期制の若い研究者とポスドク研究員です。実験をする実働部隊がいなくなります。
池田先生は、日本の科学を強くするためにはどうするべきだと考えていますか?
先日、ある方としみじみ話しをしていたのですが、なぜ仕訳に中国への円借款やODAがあがらないのでしょうか?年間数千億、累計で6兆円を超える金額になっていると聞いています。
全世界で唯一高度成長を続け、自信を深めている国です。そう遠くない将来に逆に中国から日本へのODAを行っていただくかもしれないわけですから、もうやめてもよいのではないかと「仕訳」が行われないのが不思議です。
余談ですが、なぜ仕訳の元祖の加藤秀樹氏はこれに加わらなかったのでしょうね?非常に不思議です。
「長崎大学のスパコンは専用機なので、単純に比較できない」という類のコメントがしつこく来るが、そんなことわかってますよ。理研のやっていることは、PCが出てきたあと「PCはおもちゃだ」とかいってメインフレームに税金をつぎ込むのと同じ。科学技術予算がイノベーションを育てるものだとすれば、理研のスパコン予算はそれを阻害する有害無益なものです。
hidekih_hpoさま


>なぜ仕訳に中国への円借款やODAがあがらないのでしょうか?年間数千億、累計で6兆円を超える金額になっていると聞いています。
私的なコメントですから厳密さは求められないのでしょうけど、随分いい加減なことを書かれますね。円借款については去年のオリンピックを以て終了したのは大きく報道されましたからご存知でしょう。また無償資金協力については日本への留学生などへの奨学金に当てるための5億円余りが2009年度のODAの全てです
「円借款やODA」という言い方は日本政府的には間違いです。日本政府のODAのうち「有償資金協力」部分がいわゆる「円借款」です。
日本が有償無償で1979年の開始以来中国に与えたODA総額は3兆5千億円ほどで、そのうち3兆円余りは有償、つまり円借款で日本に返済されます。
趙秋瑾
そういう一部の科学オタクは放っておきましょう。
twitterのコメントで「今時スパコンなんて列車に例えれば、リニアモーターカーが走ろうと言う時代に『世界最高速の蒸気機関車を作ろう』と言ってるようなもんだ」と笑ってる人もいます。一般人はもっと冷静です。
ただ今回の仕分けを「見世物的娯楽」として観ている人が多いのも事実だと思います。そう言う人は「ノーベル賞を獲った人が言うんだから」と単純にスパコン復活に賛成しちゃうでしょう。仕分けの功罪をどう伝えていくか、メディアの責務は大きいですが、蓮舫議員と「心外でございますバアさん」ばかり取り上げるマスコミも。。。
やはりネットですかね。
ネット上の国粋主義者たちの理論はすごいですよ。「長崎大のスパコンは汎用スパコンではない。だから京速には1200億円必要だ」。これはもう信仰に近いんで、実際に日本が「敗戦」を迎えるまで、この人たちは目を覚まさないでしょう。「焼け跡」シナリオしかなさそうです。
やはりES(地球シミュレータ)を「技術的成功」だと思ってしまったところが全ての元凶です。アメリカが唱えたES脅威論も、その結果彼らが取った戦略がスカラー型・省電力・低コスト・低ラック数だったことから、ESを技術的には失敗作だと見ていたことは明らかです。
ところがNHKなどがESが世界に与えた「衝撃」を大々的に放映してしまったため、この「大本営発表」を未だに信じている人が多い。ESはいわば真珠湾攻撃で、アメリカはこれを上手く利用したんですね。歴史は何度でも繰り返します。本当に、アメリカというのは手ごわい国ですね。
Natureが見た「事業仕分け」:研究者は真摯に社会に対する説明責任を果たすべきだ、だが政府が闇雲に締め上げ続ければ「科学先進国ニッポン」は破滅を迎えるだろう
http://www.mumumu.org/~viking/blog-wp/?p=3498#more-3498
内容とは関係ありませんが、
与えた総額が3兆5千億円だとしても実際には割引価値で考える必要があります。
過去の中国の実力からすればありえないぐらい有利な条件による長期貸付であったと捉えるのが妥当でしょう。
日本が失った機会損失(貸付分を経済成長率や利子率で割り引いた分)+中国が得た機会便益(通常の国際市場における貸付条件との差額)なども考慮しないと正確には評価できませんね。
日本はもっと宣伝上手になるべきですね。
貧しい時代から多大な機会損失を払って各国の発展に寄与してきたことをもっと言っても良いでしょう。
変な突込みが入らないようにいっておくと、中華人民共和国へは1980年ごろから円借款を開始しているため、考えるべき割引率は低くなるとは言えます。
「希望を捨てる勇気」を楽しく読ませて頂いています。
ブログだけでは理解できない話もその歴史的背景から分かりやすく説明されていて大変勉強になります。
さて池田先生には自明なのかもしれませんが、「国内最高速のスパコンが3800万円でできる時代に、それと大差ないマシンに1200億円もの税金を投入することは正当化できない。」という文章にコメントが付くのは、(自分も含め)背景を知らないような読者が多いせいだと思います。
PS3と地球シミュレータの数値を単純に比較はできないように、得手不得手があるスパコンを批評するにはきちんと達成目標を理解しておく必要があります。
F1とジープの最高速度を比較しても目的がオフロード走行なら全く意味がありません。
用途を知らない方には以下のページの「☆京速計算機計画では何をグランドチャレンジにするべきか」が少しは参考にならないでしょうか。
http://www.ne.jp/asahi/comp/tarusan/main141.htm
NEC辞退など状況が変わった今、プロジェクトが迷走しないようしっかりと目標を定めなおして効率的に開発して欲しいと思います。
自分の意図と異なる点をくどくどと他人に指摘され面倒かもしれませんが、楽しみにしていますので是非頑張ってください。
スパコンについて、友人にレクチャーしてもらいました。日本の科学技術の競争力強化につながらないと思いました。たとえ世界最速のスパコンでも無意味でしょう。
世界最速のスパコンをつくるより、世界最速のパソコンをつくるほうがいいでしょうねw
時の総理、小泉純一郎氏にあてた文章があります。
http://www.gasho.net/stop-iter/boad/ezjoho.cgi
理由は危険だからだそうです。
それだったら原研の予算とかも削減を表明すればいいと思いますが。
>jestemnekoさん、
全くその通りで私の周りの専門家も同意見です。
スパコンの要素技術自体は過去から現在まで、コンピュータの発展には寄与していません。古代中国のロケットが、現在のロケット技術に寄与しているか?と同義の話です。
従いまして世界最速のスパコンをつくるほうがいいってのは、多分富士通の技術者も分かっている話です。
それにしても何でスパコンが好きな方が多いんでしょうね?この点、素朴な疑問なのですが、スパコンの成果って素人を引き付けるほど凄いのですかね?
>15
得て不得手の話はもう結構。
そのまま使えないと言うなら用途に応じて、今あるものを改良すればよいだけの話。
莫大な予算をかけてジープをエンジンから設計する理由にはならない。
大体IBMのスパコンにはプレステ3のcellが使われている。
そもそもスパコンが必要なら出来た物をありがたく交わせてもらえばいいだけの話。重要なのはスパコンを作ることではなく、スパコンで何をやるか。
池田先生、

その大きなコンピュータはそんなお金をかけて開発する価値がないのかも知れません。また逆に予算が削られれば、自ら工夫して3800万円で一種のスパコンを作った学者さんみたいに工夫をしてやってみせる研究者が増えるかも知れません。
私はむしろそうやって節約したお金の使い途の方が気になります。そうやって倹約した2兆円近いお金を。全く役に立たなかった定額給付金みたいに、こども手当てとか言う名前でばら撒いてしまうのでしょうか?
私の定額給付金は友達との飲み代とブーツの一部に消えてしまいました。こども(まだ居ませんけど・・念のため)に些少なお金をくれても、私だったらまたもやチューハイとバッグとコートかなんかに消えると思います。
そんな風に無意味に雲散霧消してしまうお金なら、すっごーく高いスパコンに使ったっていいじゃないですか。それを止めて国民全体に薄~く意味なくばら撒いてなんになるのでしょうか。
つづき


話は違いますが、私が母親になったときには、そんな子供手当てより、安心して子供を預けて働けるような施設の方が何十倍も大切です。使途という面から見たら、今度の事業仕分けの意味を先生はどうお考えなのでしょうか?
同じ華人として仕分け人の謝蓮舫さんは応援したいとは思いますが、彼女はホントに事態をわかってるのかしら・・・とも思います。
>14のコメントのjogmec63さん
既に差し出したものについてグズグズ言うのは止めてください。未練がましいだけです。別れた女の欠点をいまさらあげつらうのと同じです。
「日本はもっと宣伝上手になるべきですね」って、日本の良さはホントは「宣伝お下手なことにある」と思ってる外国人は多いのですよ。それを理解しないで、ホントに月並みで陳腐なことを繰り返しても意味はありません。
大体、「変な突込みが入らないようにいっておくと・・・」なんて防戦一方のコメントを書いた時点から勝負にはもう負けてます。矛盾とは盾と矛ですが、あなたは盾だけ持ってて、矛はお持ちでないのでしょうか
趙秋瑾
>重要なのはスパコンを作ることではなく、スパコンで何をやるか。

同じ事を言っているつもりなのですが、不思議と伝わらないものですね・・・
池田さん、こんばんわ。
拝読して、いつも刺激を受けております。
読者の皆さんはスパコンにとても興味がおありですね。しかし池田さんの記事の趣旨からは、少し外れているように思います。事業仕分けは「人民裁判」ではなかったということに関するコメントが少ないことに、戸惑っています。私は、これは一種の革命だという点に、注目しています。このような予算の決め方が、この国の将来を定めるかもしれないという予感に、興奮しています。
事業仕分けは影響の大きい功罪がいろいろですが,それでいいと思います.
最初から100点なんて取れないし,完璧を求めたらそれこそ科学技術関連費用なんてすべてが無駄という結論になりそうです.
こういう新しい取り組みに理解を示す事が,結局は科学技術への理解にもつながり,日本というブランド力の向上に繋がるのだと思います.
でも蓮舫さんを切り込み隊長にした民主は,やっぱずる賢いなぁ.
池田センセも民主党に取り込まれたのか?
事業仕分けの最大の成果が「スパコン見直し」というのは、ピンボケ感があります。
スパコンの現計画がサンクコストなので削減されるのは良いとして、その理由が問題であり、結果が削減だからOKという感覚は手段と目的を混同されていることかと存じます。
科学技術予算の9割が研究者の手に届いていない構造に気付かないと納税者を説得できないとノーベル賞学者をせめてますが、そういう構造を明るみにするために事業仕分けをしているのではないのか?
蓮舫さんの「一位でなければならない理由は?」という言葉がメディアで踊り、学者が異議を唱えるということ(そういう印象を国民の多数に与えていること)自体が事業仕分けの失敗ではないのかと言いたい。
あと、科学技術は投機の面があり、必ずしも世界のトレンドとは異なる方法に予算が付くこと自体はアリだと思います。ITゼネコンを食わせんがためのスパコン事業は削減すべきですが、現在の主流と違う云々の部分は、技術トレンドに対する特定の人の個人的見解であり、「自分が主流でないと認識する技術」への費用は全てが無駄だとされるのであれば、それはイササカ了見が狭いと思われます。
東大が「仕分け」で大変な状態になってしまったみたいですね。文科省がパッと予算を切ってしまったせいで、発注済みのものまでキャンセルすることになってしまったようです。友人の教授に、「だから俺は、民主党は革命政権になると言ってたじゃないか!」と言ってやりましたがw
東大だけならよいのですが、同じことが全国規模で起きているでしょう。今さらどうにもならないと思うので、民主党は膿を出し切るつもりで徹底してやればいい。ただし、膿を出すのは一度だけです。
>特に国税庁のKSK(国税総合管理システム)につ
>いての追及は甘かった。これは佐々木俊尚氏も書
>いているように、税務署間の単なる連絡網に4000
>億円も費やし、年間600億円の維持費がかかる怪
>物的なプロジェクトだ。
もっとひどかったのが社会保険庁のシステムです。
読売新聞で大きく報道されたので皆さんご存じだと
思いますが、費やした費用は1兆3000億円。維持費は
NTTデータと日立に毎年1000億円支払っていました。
しかも、これだけの契約にもかかわらず、見積書は
「○○費」といった1行だけのものでした。
このことが明らかになり、翌年から一気に運営費は
年間500億円に半減しました。それでも高いボッタクリ
としか思えてなりません。