鳩山首相と小沢幹事長が日本にいない間に、亀井金融・郵政担当相の暴走はエスカレートし、テレビ番組で「モラトリアムに反対なら私を更迭してみろ」と首相に挑戦状をたたきつけた。民主党が参議院で単独過半数に満たないことから強気に出ているものと思われるが、彼を更迭することは可能だ。

首相が臨時国会を10月25日の参議院補欠選挙のあとに設定したのは意味深長だ。参議院の定数242のうち、今は民主党系113、国民新党5、社民党5の連立で過半数(122)を1議席上回っているが、補選で民主党が2議席とも取り、無所属の川田龍平氏と糸数慶子氏が民主党の会派に入れば117となるので、社民党を入れると122で過半数に達する。補選で勝って国民新党との連立を解消し、野党の標的になる亀井氏を更迭して臨時国会にのぞむ戦略とも考えられる。

亀井氏の発言は、財務相も官房長官も反対している個人的見解をメディアに宣伝する常軌を逸したもので、このように閣内不一致をさらしていると政権の指導力が疑われる。首相は小沢氏と協力してまず亀井氏の暴言を封じ、補選で勝てば国民新党を連立から追放すべきだ。