
これは特に霞ヶ関の人々に政策を実行させるときは重要で、彼らには「自分たちは民間より頭がいい」と思い込むバイアスがあるので、「民間を指導して産業を振興する」政策が好まれる。また効率性には関心がなく、公平性に強いこだわりをもつ。これは実験経済学でも世界的に広く観察される結果で、政治家にはこのバイアスがもっとも強い。だから雇用問題にしても不況対策にしても、「人的資本の配分効率化」や「潜在成長率の向上」などといってもだめで、同じことでも「不公平の是正」や「老後の安心」といったわかりやすい言葉で説得しないと、経済学者の合理的な提案は一人相撲に終わるだろう。
>「人的資本の配分効率化」や「潜在成長率の向上」などといってもだめで、同じことでも「不公平の是正」や「老後の安心」といったわかりやすい言葉で説得しないと、経済学者の合理的な提案は一人相撲に終わるだろう。
アハハ、笑いました。自民党でも民主党でも、若手政治家ならその意味を探ろうとするでしょう。ただ、政策決定に影響力を持つ「大物代議士」は誰一人として耳を傾かないかも知れませんね。
このような諧謔が、私は好きです。昔の落首に通じるかな?