池田信夫 blog
< 雇用問題についての読書ガイド
社畜はいかにして生まれたか >
2009年05月02日
21:30
カテゴリ
Books
ブラック・スワン
コメントで教えてもらったが、翻訳の難航していた
"The Black Swan"
の訳本が、ようやく6月に出るようだ。
アマゾン
で予約を受け付けている。
たぶん10年に1冊ぐらいしか出ない、世界経済危機を予告した本だ。経済を破滅に追い込むのは、金融工学がヘッジしたと称している
リスク
ではなく、予測不可能な
不確実性
だ、という本書の警告をアメリカの金融当局が真剣に受け止めていたら、こんなひどいことにはならなかったかもしれない。
「Books」カテゴリの最新記事
トラックバック一覧
1.
The Black Swan.
[
せからしか@blog
]
2009年05月03日 16:32
以前ここやここで書いたのだが、The Black Swanの邦訳がようやく日本で出版されるらしい。池田さんのところを見て知った。とても待ち遠しかったので、手元に届く日が楽しみだ。原著は英文で、そっちを読もうかと思っていたがきっと読破できないので邦訳を待ち望んでい...
2.
経済学と生物学:ダーウィンはブラック・スワンを見たのか
[
Touch The Energy
]
2009年05月11日 00:47
最近の「予想外」の金融危機により,世界経済をより正しく捉えようという動きが高まっている.今まで用いていた経済理論は,本当に現実を...
コメント一覧 (11)
1.
ひでき
2009年05月02日 22:25
ありがとうございます
さっそくアマゾンで予約しました。
一応英語版を読んだのですが、文学的と哲学の素養がないと理解できない内容でしたので、日本語でタレブをたっぷり堪能します。
2.
curiouser
2009年05月03日 00:25
内容は良いけれど・・・
私も大方読んでみました。流行の本を紹介して頂いてありがとうございます。一部の章は翻訳版で再度読んでみるつもりです。
>>ひできさん
文学的素養よりも、悪文に耐性があるかどうかだと思いました。文章が冗長で、話の流れも掴みづらく、とにかく読みづらいです。実際、amazon.comを覗いてみると、文章が下手だというマイナス評価のレビューが散見されますね(全体的にはプラス評価です)。
文章の受け取り方は人それぞれなのですが、そういうマイナス評価もあるという情報が欠けていたので、補足としてコメントさせて頂きました。
3. ハルキ
2009年05月03日 01:04
質問しても宜しいでしょうか?
「そもそもバブルが崩壊した国の円が、円安にならないで逆に円高になったのも不思議だった」と言うコメントを拝見しましたが、これは前々から私も感じていました。なぜ、バブルが崩壊したのに、円が70円台まで高騰したのか不思議です。
いきなりあつかましいですが、ご教示いただければ幸いです。
4.
長井利尚
2009年05月03日 02:11
2年のタイムラグ
英語版が出版されてから、邦訳版が出るまで2年もかかるのは長すぎますね。
5. pk-uzawanian
2009年05月03日 07:10
バブル崩壊後に円高になったのは、それ以前に、日本から他通貨資産を大量に買っていたからです。今回の米国の金融危機でも崩壊後に海外に出ていた資金が米国に戻ってドル高という現象になりました。
覇権国は、経済大国であると同時に軍事大国ですが、
(経済大国とは、資源を大量に移動させていること。軍事大国とは、資源の移動を停止したり制御できることです。資源の移動という次元にすると、経済成長と安全保障は同時に語ることが出来ます)今の世界は、経済大国と軍事大国が分かれてきているのです。
これが、経済崩壊国の通貨高という現象を引き起こしています。
6. strongaxe
2009年05月03日 14:00
原文
で読んだクチですが、タレブ自身の母国語がフランス語であること、そして書いた本人の息遣いがつたわるようにと、タレブは編集者が文章に手を入れることを拒否した(!)ととれるようなことを後書きに書いていることから、たしかに、洋書のハードカバーに期待される水準よりはずっと悪文だと思います。
(それを望月氏がどこまで忠実? に訳したか興味が。。)
7. himajin
2009年05月03日 14:16
池田さんはtwitterをやらないのでしょうか。
一応nntalebもやっているみたいですよ。
http://twitter.com/nntaleb
8. 箕浦敏実
2009年05月03日 16:57
マンデル フレミング モデル
> バブル崩壊後に円高になったのは、それ以前に、日本から他通貨資産を大量に買っていたからです。今回の米国の金融危機でも崩壊後に海外に出ていた資金が米国に戻ってドル高という現象になりました。
日本のバブル崩壊後には、輸出をせっせとしたこともあるのではないでしょうか。
米国の場合、利子をFRBが下げたので、日本からの資本が円にもどり、ドル安円高になりました。ところが、日本から米国への輸出減少により円需要が減り、円がまた安くなってきました。
米国ドルとインドのルピーの関係をみると、インドの輸入は堅調とのことで、ドル高がつづいています。
マンデルフレミングモデルを最近習いましたので、当たっていると思います。
9. kikinos
2009年05月03日 17:42
原文
ちょっと前に仏語版で読みました。著者自身の監督のもと翻訳家によって翻訳されたものです。個人的には、狭い金融の世界に留まらず、広く人生の啓蒙の書として感銘を受けました。一発で隅々まで理解できる人は相当な教養の持ち主なのでしょうね。私は、またこれからも読み返して見ます。
10.
EURO SELLER
2009年05月05日 22:53
タレブ本は
基本的に難解なので,日本語に翻訳すると悪文になると思われ,読むなら原書のほうが良いですね。しかし,文章の難解さ(わざと難しく書いているかもしれない)のようなひねりを加えるあたりに,金融工学のきれいさや予定調和に警鐘をならす筆者特有のアイロニーと性格がにじみ出ているかも知れず,内容があれば文のうまい下手などどうでもいいですね。
11.
mikeexpo
2009年06月11日 22:58
翻訳者との対談記事
いつもお世話になります。
ブラックスワン、いよいよ邦訳出版の日が近づいて来ましたが、翻訳者と対談したと言う方の記事を見かけましたので、ご報告申し上げます。
http://ameblo.jp/993c4s/entry-10278684349.html
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