本石町日記より、最近ブログを読んで久々に笑ったので、孫引きで:
第171回国会 財政金融委員会 第15号 平成二十一年四月九日(木曜日)「産業再生法」で税金を個別企業に投入する自民党や、中身におかまいなくジャブジャブに金融緩和さえすればいいと思っている一部の自称経済学者より、共産党のほうが市場メカニズムを理解しているようだ。しかし、この場合の「社会主義に近づいちゃう」というのは、もしかしてほめ言葉なんだろうか・・・
○日本共産党 大門実紀史君 白川さん、一周年ということで、おめでとうございます。一年前とは大違いだなというふうに思うんですけれども、まあ大変な一年だったというふうには、その点は同情はしているんですけれども[・・・]中央銀行ともあろうものが個別経営、個別企業、個別銀行の中身に入るようなことはおやめになるべきだということを再三申し上げてきたわけでございます。それは、幾ら金融システムの安定とか美辞麗句並べても、結局は市場経済のメカニズムを壊してしまうものになりますよということを申し上げてきたわけでございまして・・・
先ほど大塚さんの資料面白いなと思って、伝統的、非伝統的の話ですけれども。本当にどんどんどんどん非伝統的な方向に、これ、ずっと右へ行けば行くほど社会主義に近づいちゃうんですよね。これ、自己矛盾なんですよ、
麻生政権による「バラマキ」や、例えば日立と台湾資本の合弁半導体社への「企業救済」も,「生産手段の社会的所有」つまり国有化を嗜好しているのでは?と思えるほどだ。
初期の社会主義体制(レーニン・スターリン一派のソ連)は他国からの干渉戦争や内戦の脅威に苦しめられ,その後も過大な軍事費負担と猜疑心で冷戦を戦った。
それらから解放されたされた今、かの国では社会主義を蛇蝎のように嫌っている。
しかしその蹉跌をよく知っているように見える日本において「バラマキ」と「企業救済」を行うことで,「生産手段の社会的所有」を果たそうとしているとは…
この壮大な社会的実験は旧ソ連の70年・日本の失われた10数年で、どのような結末をもたらしたかについては,歴史が証明しているように思われるのだが、まだまだ実践例が必要と言うのだろうか?