Eichengreen-O’Rourkeによれば、アメリカだけではなく世界経済全体の平均をみると、現在の状況は大恐慌のときより悪い。図のように、現在の世界の工業生産高の落ち込み率は、大恐慌の始まった1年後の1930年とほとんど同じだ(株価の下落率ははるかに大きい)。この類似が続くとすれば、あと2年は経済の悪化が続くだろう。


しかし、いいニュースもある。30年代には金利が高いままだったが、現在の主要国の政策金利は1%以下だ。


要するに、経済状況は大恐慌より悪いが、政策はかつてに比べればずっと健全だ。したがって金融システムの全面的な崩壊という30年代の失敗を繰り返すことはないだろう。