私はMIAUの「賛同人」の1人だったが、今度MIAUが中間法人として発足するに際して「後見人」に公文俊平が就任するという通知があったので、「公文を後見人にするような組織とは縁を切る」とメーリングリストで告げ、幹部には彼が犯罪に関与した容疑を具体的に明らかにした上で、木曜までに回答するよう求めた。しかし今日に至るまで何の回答もないので、予告どおり事実関係を以下に明らかにする:

東京地検特捜部は2004年、公文が所長をつとめていた国際大学GLOCOMを贈賄および背任の容疑で捜査した。事件は多岐にわたるが、もっとも重要なのは、経済産業省の「デジタルニューディール」という総額20億円以上の研究プロジェクトをGLOCOMが受注するため、金子奉義なる人物に1000万円を渡した事実である。金子は、防衛省汚職で逮捕された秋山直紀と並んで「政界のフィクサー」として知られ、防衛省の守屋元事務次官と山田洋行の宮崎元専務の会合の主催者だった(守屋は額賀福志郎氏が出席したと証言したが、金子は否定した)。

問題の1000万円は、当時GLOCOMの所長代理だった山内康英が政治家に渡す口利き料として起案したが、副所長は「これは贈賄だ」として反対した。しかし公文は、所長命令として支出を命じた。一連のやりとりはすべて電子メールで残され、2001年11月1日付の金子との契約書も検察が押収した。特捜部は関係者の事情聴取を行ない、国際大学の銀行口座も捜査して容疑をほぼ固めたが、故・中山素平氏(国際大学特別顧問)が、公文・山内を国際大学から追放することによって刑事事件としての立件をまぬがれた。

公文はリクルート事件で、収賄の容疑で捜査を受けて東大を追放されたが、彼の扱った汚い金はこれだけではない。もっとも大きいのは、1990年代から10年以上にわたってNTTから受け取ってきた、毎年1億5000万円以上の「委託研究費」である。これはNTTを分割しようとする郵政省に公文が反対することへの政治献金のようなもので、違法ではないが秘密扱いにされてきた。その実態は毎年500ページ程度の「研究報告書」しかないため、税務署からは「贈与ではないか」との疑いをかけられ、税務調査を受けた。

要するに公文は、役所や政治家に金をばらまいて箔をつけ、NTTやITゼネコンから金を吸い上げてきた、IT業界の寄生虫なのである。彼の学問的業績は何もないが、しいていえば「コンピュータ2000年問題」で大騒ぎして、小渕首相(当時)を大晦日の夜に官邸で待機させ、自分は山形に逃げた笑い話ぐらいだろう。こんな人間のクズを後見人にいただくMIAUは、公文の汚い金のおこぼれにでもあずかろうというのだろうか。

追記:公文が後見人を辞任したそうだ。私はMIAU自体に敵意をもっているわけではないので、この件は終わり。