ニール・ヤングの「幻の最高傑作」としてとして知られる1971年のライブ盤。海賊盤でいろいろなバージョンが出回っているので内容はおなじみだが、やはりちゃんとした音で聞くと感銘を受ける(DVDつきの2枚組もあるが曲は同じ)。おそらくボブ・ディランの1966年のライブ、オールマン・ブラザーズのフィルモア・ライブと並ぶ、ロック史上最高のライブ盤だろう。

もともと、これはAfter the Gold Rushのあとにライブ録音で発売される予定だったが、あまりにもたくさん海賊盤が出回ったため中止され、それをスタジオで録音しなおしたのがHarvestである。しかし、これはライブのメインだった"Sugar Mountain"などの名曲が除かれてB級の曲に差し替えられ、"A Man Needs a Maid"などはオーケストラをつける過剰編曲で台なしになっている。

このアルバムでは、彼のベスト曲(残念ながら今聞いてもこのころがベスト)をギターとピアノだけでやっている。なかでも"A Man Needs a Maid/Heart of Gold Suite"は、この盤で初めて聞いたすばらしい組曲だ。"Ohio"もエレクトリック・バージョンより力強いし、"See the Sky about to Rain"も電気ピアノより美しい。"Dance Dance Dance"(リンダ・ロンシュタットが"Love Is a Rose"としてヒットさせた)が正式盤で聞けるのは、これが初めてだ。"Sugar Mountain"がないのが唯一の欠点だが、ロックの黄金時代を代表する古典である。しかし、あれからもう36年もたったのか・・・

追記:前から噂されていたアーカイブの第1巻も、今年出るようだ。