
もともと、これはAfter the Gold Rushのあとにライブ録音で発売される予定だったが、あまりにもたくさん海賊盤が出回ったため中止され、それをスタジオで録音しなおしたのがHarvestである。しかし、これはライブのメインだった"Sugar Mountain"などの名曲が除かれてB級の曲に差し替えられ、"A Man Needs a Maid"などはオーケストラをつける過剰編曲で台なしになっている。
このアルバムでは、彼のベスト曲(残念ながら今聞いてもこのころがベスト)をギターとピアノだけでやっている。なかでも"A Man Needs a Maid/Heart of Gold Suite"は、この盤で初めて聞いたすばらしい組曲だ。"Ohio"もエレクトリック・バージョンより力強いし、"See the Sky about to Rain"も電気ピアノより美しい。"Dance Dance Dance"(リンダ・ロンシュタットが"Love Is a Rose"としてヒットさせた)が正式盤で聞けるのは、これが初めてだ。"Sugar Mountain"がないのが唯一の欠点だが、ロックの黄金時代を代表する古典である。しかし、あれからもう36年もたったのか・・・
追記:前から噂されていたアーカイブの第1巻も、今年出るようだ。
数ヶ月前からこのブログを楽しみに拝読させていただいておりますが、まさかニール・ヤングの話題が出るとは思いませんでした。
ちょっと前に出た"Live At The Filmore East 1970"も良かったですが、こちらも大名盤ですね!
最近(といっても2000年頃ですが)の"Silver&Gold"もわりと好きです。
私は20代の人間なので、同時代で体験された方がうらやましいかぎりです。