Yochai Benklerの論文"Sharing Nicely"は、これまでに比べて「共有」の重要性についての主張が控えめになっている。オープンソースのような共有システムは、市場メカニズムをくつがえす存在という感じではなく、市場と共存でき、ある場合には市場や企業よりすぐれた一つの「モード」だという評価になっている。

これは一般論としてはそのとおりだが、問題はどういう場合に市場が、どういう場合に共有が望ましいのかという場合わけをすることだろう。そのへんの経済学的なロジックが弱い(法学の論文だからしかたがないが)。これでは経済学者を説得できない。

むしろ、彼もBusinessWeekのインタビューでいっているように、共有モードは急成長中で、まだ通常の経済メカニズムと比べられるほど安定したシステムではないのだろう。